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自然豊かな環境で暮らすのはいかが?「風致地区」をご紹介

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こんにちは!續(ツヅキ)です。

✓静かな住宅地だと思ってたのに、すぐ近くにゲームセンターができた
✓高層マンションができて日当たりが悪くなった

せっかくその土地や環境が気に入って買ったのに、思っていたのと違う環境になったらイヤですよね?でも実際、家を建てる前と建てた後で、周辺の環境が大きく変わるケースがあります。周辺環境が大きく変わるかどうかは事前にある程度調べておくことも可能。

その土地が属する「用途地域」を調べておけば、住宅しか建てられないのか、商業施設や工場も建築可能なのかを知ることができます。
【参考記事】
家の周りの静かな環境は将来変わるかも!?土地の決まり=用途地域をご紹介

実はそれとは別に、都市に残された水や緑などの自然環境を守るため、都道府県の条例で建築物の制限がされているケースがあります。それが「風致地区」です。「制限」と聞くと、マイナスイメージを持たれるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。いいこともたくさんあるんです。

熊本市内にもそのエリアは存在してるんですよ。今日は「風致地区」についてご紹介します。

「風致地区」とは?

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「風致」とは、「景色や自然の趣や味わい」という意味で、都市に残された水や緑を守り、自然環境を維持するために作られた地区です。自然と調和した街づくりを目指して定められています。

建築物の制限のほか、宅地の造成や木材の伐採の制限がされることもあり、建ぺい率の制限や外壁後退距離の制限が設けられているケースも。気に入った土地が風致地区に該当するかどうかはチェックが必要です。

ちなみに、熊本市内では水前寺・江津湖・八景水谷・立田山などが風致地区に指定されています。どこも水がきれいで緑がたくさんある地区ですよね。建築物の新築や宅地造成などを行う際は熊本市長の許可を得ることとされています。

風致地区を選ぶ際の注意点は?

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意外と多い風致地区。制限されるものの具体例を挙げてみます。
・建ぺい率
・建築物の新築、増築、移転
・木竹の伐採
・建築物の高さ
・敷地境界から建物の外壁までの距離
(隣の家との距離が近すぎたらダメということ)
・建築物の形態、意匠、色彩

ざっと挙げてみただけでもこれだけあります。建ぺい率や敷地境界の後退距離も制限されるので、外観だけでなく家の大きさにも影響が出ます。
場合によっては、希望が叶えられないことも。その土地であなたが建てたい家が建てられるのか確認することが必要です。

住環境の質は高い

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風致地区はさまざまな制限がかかる半面、逆にその制限がメリットとなる場合も。規制がある地区のため、そのエリアは景観や自然などの住環境に対する意識の高い地区と言えます。また、風致地区の規制はコロコロ変わることはないため、長期間にわたって環境が維持されることが多いです。

その規制にあなたが納得できることが前提ですが、静かで自然豊かな環境のもと、暮らしやすさを重視するならむしろこうしたエリアはおススメです。

まとめ

「風致地区」は制限こそ他の地区より厳しいですが、その制限の範囲内で建築可能であれば他のエリアより住環境に恵まれるケースも多いです。静かで緑豊かな環境で暮らしたい、という方はこうしたエリアを検討してみてはいかがでしょうか。

家づくりサポーター 續大介

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續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。