こんにちは。山下です。
土地を探す際に譲れない条件って何ですか?
学校校区?
スーパーや銀行が徒歩圏内?
静かな住宅街?
それぞれの方で譲れない条件や希望は違うと思います。
しかし、これはどなたも共通の希望。
“土地を安く買いたい”
色々な土地を見ていると
たまに「おっ!安い!」
と思う土地に出会う事もあると思います。
ただ心配になるのは
『安いには安いなりの理由がある。』
という事。
だけど何回も土地を購入した方でない限り、その理由って分かりにくいと思うんです。
(聞いて教えてくれる会社もありますが、全ての会社がそうという訳ではありません)
そんなお得?な土地に出会った時に注意してほしいポイントが存在します。
今日は、そんな【安い土地に出会った時に確認するポイント】をご紹介したいと思います。
■①道路に接しているかどうか
原則として、建物を建てる土地は幅員が4メートル以上の道路に2メートル以上接して
いないといけません。(建築基準法より)
よって、購入を検討している土地が上の条件に当てはまらなければ基本的には住宅を建てることが出来ません。
もし、土地が道路に接している部分が2メートルに満たない場合には、
条件を満たすために道路に接している土地の不足部分を追加購入などが必要です。
そうなると、土地代に追加で“土地の測量代金”、“土地の分筆登記費用”、”所有権移転登記費用”が加算されます。ただ例外として国土交通省令の基準に適合する建築物で特定行政庁の許可と建築審査会で合意が得られれば建物が建てられる事があります。事前に確認が必要です。
また、土地が接している道路の幅員が4メートルに満たない場合には、
「セットバック」をする事で解決する場合が多いです。セットバックとは、土地が接している道路の幅員が4メートルに満たない場合、道路中心線から2メートルの位置まで後退した位置まで建物を建てずに空けておくことです。もし、道路の反対側が土地でなく川等の場合には道路境界線から道路を4メートル確保した位置まで後退させます。
このセットバックをする事で、幅員が4メートルに満たない道路であっても4メートルの幅を確保できます。よって、この場合にはセットバックを条件として住宅を建てる事が出来ますが、その分住宅を建てられる面積が狭くなります。
■②土地の形
多くの宅地の形は正方形や長方形ですが、三角形や極端に長い土地もあります。
そのような土地は評価額が低いです。
この様な形状が整っていない土地で住宅を建てる際には
建物の形状も土地の形状に合わせなければならないため、間取り等の制約が多くなります。
■③傾斜がある
傾斜がある土地に建物を建てる際には、平らなスペースを作らなければいけません。家が倒壊する恐れがあるからです。傾斜部分を削る【切土】と土地の低いところに土を盛る【盛土】の工程が発生します。
また、これらの【切土】と【盛土】をする際には【擁壁】を設置する事が必須です。
【擁壁】とは、斜面の土砂がくずれるのを防ぐために設けるものです。
この様な工程を行うと数十万円から数百万の費用がかかります。
上記の大体の費用を考え、土地の金額と合わせた上で検討する事をおすすめします。
■④地盤が弱い
地盤が弱い土地には建物を建てる事が出来ません。家が揺れたり歪んだりする可能性があるからです。
地盤が弱い土地の場合は、【地盤改良】をする事になります。
地盤改良を行うと“土地の金額”と“地盤改良の金額”が必要です。これらを合わせると同等の条件の土地の平均価格よりも高くなる可能性があります。
地盤改良が必要かどうか判断する為には地盤の強度を調べる地盤調査が必要です。
事前に調査して購入を検討する事をおすすめします。
■立地良し!広い!安い!そんな土地を見つけても一旦立ち止まって。
いかがでしたでしょうか?
一見オトク!に見える土地でも安いには理由があるかもしれません。
まずは実際に見てみたり、何か不都合がないか上記を参考にしてチェックしてみて下さいね。快適な家・生活もまずは土地があってのこと!
しっかり見極めて素敵な新築ライフを送って下さいね。
家づくりサポーター 山下