こんにちは。山下です。
「住宅ローンって借入可能額まで借りた方がいいの?」
一般的に、住宅会社や金融機関へ住宅ローンの相談をすると、借入可能額をもとに話をされる場合が多いです。それは、銀行は利息で儲かるので、借入金額が大きい方が良いからです。借入可能額を前提で話をされると、上記のように思うのではないでしょうか?
しかし、決してそうではありません。借入可能額とは、住宅ローンの借り入れ上限額の事です。年収・返済方法・金利・返済期間・住宅ローン以外の借り入れ等をもとに金融機関が計算します。
これは、あくまで理論上の数字。実際に借入可能額で住宅ローンを組んで、生活が苦しくなるケースもあります。
例えば、将来子供が増えるかもしれません。予想外の出費が発生するかもしれません。すると、今よりも出費は増えますよね。借入可能額で住宅ローンを組んでいると、その増えた分にあてるお金をつくるために、生活費を削らないといけないという事が起こります。
「じゃあ、どうやって決めればいいの?」
それは、【返済可能額】にする事です。今日は借入額を決めるポイントをご紹介したいと思います。
■返済可能額とは?
返済可能額とは、今の収入から考えて無理なく返済を続けられる見込額の事です。
一般的に月収に対して30%以下が理想と言われています。
■なぜ返済可能額で借りるべき?
返済可能額で借りるべき理由は、それぞれの家族で住宅に使える金額が変わるからです。
これはどういう事でしょうか。
例えば、同じ年収のご家族が2組いたとします。片方は毎年旅行する家族、もう片方はそうでない家族です。そうすると、それぞれの家族の支出は異なりますよね?
また、
「数年後に車を買いたい。」
「子供を塾に通わせたい。」
「毎月家族で外食したい。」
など、家族によって月々必要な費用は異なります。ですので、これらを考慮すると≪住宅に使える金額=返済可能額≫は家族で違います。月収の25%かもしれませんし、40%でも問題ないかもしれません。
■借入額はどのように決める?
まずは、ご家族で何にどのくらい費用をかけたい・かけるべきか話し合いましょう。そして、これを考慮して資金計画をする事が必要です。現在の家賃と比較してどのくらいであれば、増えても家計が苦しくならないのかを考える事がポイントです。
住宅会社などによっては、資金計画を一緒に立ててくれたり、相談会を開催しています。そんな、相談できる機会があれば是非利用してみましょう。
いかがでしょうか。
是非、住宅ローンを組む際に参考にされてくださいね。
家づくりサポーター 山下