こんにちは。山下です。
開放的で明るい空間を生み出す吹き抜け。
とても人気があり、憧れる方も多いのではないでしょうか?
しかし、こんな不安を抱く方もいらっしゃると思います。
「吹き抜けを取り入れる時に気を付ける事ってあるの?」
「吹き抜けのデメリットってなに?」
もし、吹き抜けのデメリットを知らなければ次のような失敗をする可能性があります。
・住居スペースが取れず、部屋が狭く感じる。
・収納が足りず、部屋に物が溢れてしまう。
・光熱費が予想よりも高くなってしまった。
・プライベートの時間がなくなった。
今日は吹き抜けを取り入れる時に知っておきたいデメリットとその対策をご紹介したいと思います。
■吹き抜けとは?どんな特徴がある?
吹き抜けは、2階以上の建物の≪下の階の天井≫+≪上の階の床≫がなく、上下が繋がっている空間を指します。住宅では玄関・階段・リビングに取り入れられる事が多いです。
開放感があるのが特徴で、2階の側面や天井に窓を設置すると、通風や採光の効果が高くなります。1階と2階を繋ぐ空間で、吹き抜けを通じて家族の気配を感じる事が出来て人気です。
■吹き抜けのデメリットと対策
それでは、吹き抜けのデメリットとそれを解消する対策をご紹介します。
デメリット①住居スペースが狭くなる
吹き抜けを作るには2階に吹き抜け用のスペースが必要です。その分、住居スペースを削らなければなりません。よって、2階の部屋数が減ったり、部屋が狭くなる、あるいは収納スペースが狭くなる事になります。
デメリットに対する対策は次の2つです。
・階段下に収納を作り、収納スペースを確保する。
・廊下の面積を小さくして、そのスペースを部屋にあてる。
デメリット②冷暖房効率が悪く光熱費が高くなる
吹き抜けを取り入れた際に2階は吹き抜けスペースとなるので、基本的に過ごすスペースは1階です。空気の性質上、暖かい空気は上に、寒い空気は下にたまります。すると1階と2階で温度差が生じてしまいます。ここで問題となるのは冬の1階の室温です。しっかり空気の循環ができていないと寒く感じてしまいます。そうすると、エアコンの暖房設定温度を高くしたり、風を強くしてしまう事で光熱費が高くなります。
デメリットに対する対策は次の事です。
・シーリングファン(プロペラ)を天井に設置して、シーリングファンを回す事で空気を循環させて室温を一定にする。
デメリット③臭いや音が伝わりやすい
吹き抜けを通して、各階の匂いや音も吹き抜けを通じて伝わりやすくなります。『家で仕事や作業をしたい』等、プライベート空間が欲しい時にこれは大きなデメリットとなります。
デメリットに対する対策は次の2つです。
・キッチンやダイニングに換気用の窓や換気扇を設置する。
・吹き抜けのある空間の窓を大きくする。この際に大きな窓は熱の逃げ場となるので、熱を逃がしにくいトリプルガラスやペアガラスを採用する事をおすすめします。
いかがでしょうか?
吹き抜けに興味がある方は、設置する際のポイントを住宅メーカーの人に相談したり、ご紹介した対策を取り入れたりして快適な吹き抜けを実現されてくださいね。
家づくりサポーター 山下