こんにちはマスモトです!
太陽光発電の電力の買取期間が終了するのはご存知でしょうか?
10kw未満の太陽光の場合、国が買取を保証するのは10年間と定められています。
10年後は、自分で売電先を探すか、安価な価格で電力会社に売り続けるかのどちらかです。
電力会社も様々な取り組みを計画しているのですが、ここにきて静岡市が新しい取り組みを計画しています。
それは、市による電力の買取です。
今日は、自治体による電力の買取という、静岡市の画期的な取り組みについて、みていきたいと思います!
◇ そもそも電気の買取期間が終了したらどうなるの?
電気の買取期間が終了すると、どういうことが起きるのでしょうか?
今年新たに太陽光の売電を始めると、1kwあたり26円での買取になります。
一方で、2019年の11月に売電が終了する方は、1kwあたり48円での買取ですから、かなり高額なのがお分かりになるかと思います。
しかし、売電期間終了後は1kwあたり7円になってしまうんです!
売電単価が7分の1になるので、売電収入も激減することに。
◇ 静岡市の取り組み
端的にいうと、電力会社よりも高額の1kwあたり10円で5年間買取というものです。
3円だけか・・・と思うかもしれませんが、仮に300kw毎月売電すると
□ 7円
1ヶ月 2,100円 1年 25,200円 5年 126,000円
□ 10円
1ヶ月 3,000円 1年 36,000円 5年 180,000円
□ 差額
1ヶ月 900円 1年 10,800円 5年 54,000円
3円の差が5年間でみると、54,000円にものぼります。
まさに“塵も積もれば山となる”のことわざどおりになりますね。
◇ この取り組みのメリット
売電する側のメリットをお話ししましたが、実は静岡市にとってもメリットがあるんです。
まず、市は買いとった電気の使用用途を、
「市内の公立小中学校のエアコン使用にあてる」という方針にしています。
静岡市内で発電した電気を静岡市内で消費する、“地産地消”の取り組みになっていますね。
この電気の地産地消により、市の電気料金の支払いを抑える効果があります。
普通に電力会社から購入すると1kw25円ほどかかってしまいます。
その代わりに一般家庭から1kw10円で買い取ることで、エアコンの電気も1kw10円で使用することができます。
単純計算で、2.5分の1に電気料金を抑えることができるので、市の財政、つまり市民の財布にも優しい取り組みといえます。
また、小中学校で電力の地産地消への興味・学習意欲にもつながり、環境教育につなげることができるでしょう。
◇ 今後の課題
もちろん、課題もあります。
市内の公立中学校のエアコン使用量分の電力を確保することです。
実は、手続きが面倒だからと電力会社にそのまま売電をする方が少なからず出てきます。
市としての取り組みを、いかにPRしつつ、契約移行手続きの窓口を設置するなどの対策が求められるでしょう。
また、雨の日などは発電量も低下するため、想定している電力量をまかなえない可能性が出てきます。
様々な課題がありますが、環境にも優しいとても素晴らしい取り組みです。
太陽光発電を考えているあなたにお伝えしたいのは、太陽光発電は環境にやさしいシステムであるということです。
もし、興味をもっていただけたのであれば、お近くの展示場やハウスメーカーにお気軽にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 舛本