こんにちは!舛本(ますもと)です。
車のリース契約のCMが最近増えましたね。月額○円で新車に乗れて、諸費用もかからないといった内容です。
ところで太陽光発電にも、リース契約はあります。
市役所にも、リースの案内が来ているということから、ニーズも高いんです。
しかし、パンフレットや書面はそのメリットばかりをPRしていますので、デメリットの部分が見えにくいです。
今日はとある太陽光メーカーのリース契約を元に、太陽光発電のリース契約のメリット・デメリットについて見ていきたいと思います。
◇そもそも車と太陽光発電のリース契約の違いは?
リースといっても、車のリース契約とは少し内容が異なります。
車の場合、月々の使用料金を契約期間支払う事で、新車を利用できるというシステム。
この場合、利用者はあくまで、リース会社から車を「借りている」という立場で、所有者はリース会社になります。
契約期間が終了すると、利用者は契約を新たに結ぶか、車を返却する必要があります。
しかし、太陽光発電の場合、10年間のリース契約を終えると“無償”で利用者の所有物になります。
契約期間終了後に所有権が移るという点が大きな違いといえます。
◇メリット
では早速、リース契約のメリットを3つ見ていきましょう。
①初期費用が「0円」
なんといっても最大のメリットは、初期費用がかからないこと。例えば5kwの太陽光発電を購入する場合、130万円ほどかかります。新築に合わせて太陽光発電を搭載したかったけれども、ローンの審査が通らないということも珍しくありません。なんせ百数十万の費用が上乗せされるわけですから。
ローンの審査に余裕のある方も、太陽光に使う費用を外構費などに回すことができますね。
②電気代と売電収入がある
太陽光発電をリース契約すると、発電した電気を家庭で使用することもできます。また、余った電気は売電に回すこともできるため、なんと売電収入を得ることも可能です。
月々のリース料金を支払う必要がありますが、電気代の節約分と売電収入で実質の支払いを0円にすることも可能です。
③契約終了後は自分のもの
さきほども説明したとおり、車のリース契約と異なり、10年後に太陽光発電が譲渡されます。
11年目からは所有権があなたに移るため、以降はリース料金を支払うことなく、電気代の節約ができますね。しかも契約期間内は、たとえ機器の故障があっても無償で修理や交換をすることができるので、メンテナンス費用がかからない点も魅力的です。
◇デメリット
では、デメリットについて2つ挙げます。
①契約期間が10年間であること
車のリース契約は2年~3年であることが多いですが、太陽光の場合10年間と固定されています。その期間中は太陽光発電を搭載しつづけることになりますので、万が一の場合でも契約はつづきます。
例えば、急な家庭の事情で自宅を手放さなければならない時、売りに出すことが難しいでしょう。もし、あなたがご自宅の所有権を誰かに譲っても、リース会社へ10年間は使用料を支払わなくてはいけません。
解約できないというのは大きなデメリットといえるでしょう。
②10年後の売電収入は激減する
10年後に、太陽光発電の所有権があなたに移りますが、売電収入が激減するため要注意。
というのも、10kw未満の太陽光発電の場合、売電期間は10年間となっており、売電単価も激減します。2018年度の売電単価は28円ですが、10円未満になると言われています。所有権が移って、リース料金を支払う事がなくなり、同時に「うま味」も失う事になります。
売電期間については以前、別の記事で書きましたのでこちらもご参考下さい。
10kw以上の余剰契約!?意外と知らないオススメの売電方法とは?
◇まとめ
いかがでしたか?
太陽光発電の需要は年々増え続け、販売形態も様々になりました。実際に私のところにもリース契約ってどうなの?という相談はすでに何件も来ています。
住宅ローンに太陽光発電まで含むことができない人はリース契約を利用すると良いでしょう。
反対に資金計画にすでに太陽光発電を盛り込んでいる人や資金的に余裕のある人は、買った方がよいと私は思います。
「善はいそげ」とは言いますが、信頼できる誰かに相談して契約するかどうか決めましょう。
家づくりサポーター 舛本