こんにちは。山下です。
一戸建て住宅にはあって、集合住宅ではほとんど見かけない設備がありますよね。
“勝手口”
どんなイメージがありますか?
私は国民的アニメで見掛けるイメージです。
酒屋の御用聞きや店屋物(今は中々言わないですよね)のお兄さんが出入りしているのが頭に残っています。
ご実家に勝手口があった方には馴染みが深いものですが、そうでない方には家を建てる時に
「勝手口って必要?」
そう思う事があると思います。
今日は勝手口のメリットをご紹介します。
■勝手口とは?その役割とは?
勝手口とは、表玄関とは別に、キッチンや洗面所の周辺、または家の裏側から外に出られる出入り口のことをいいます。
(引用元:不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S https://www.homes.co.jp/words/k1/525001064/)
まず、勝手口の役割を紹介します。
1.住宅の裏の玄関
家族の出入り口としての役割があります。
裏庭がある際には勝手口から庭に出たり、キッチン等の勝手口付近へ荷物を運ぶ際に便利なので、荷物を持っている方の出入りとして活躍します。
以前は、御用聞きや店屋物の配達の方等はお客様が通る表の玄関から入る事がタブーとされていた事から勝手口を利用されていました。
2.表玄関を清潔に保つ
キッチンで出た生ごみを捨てる時に使用します。生ごみを運ぶ時にダイニング、リビングから表の玄関を通るのは抵抗のある方もいらっしゃるかもしれません。勝手口があれば、ごみを出す際もキッチンから外へ出し保管したり、そのままごみを捨てる事が出来るので表の玄関を清潔に保ったまま行う事が出来ます。
■勝手口を設置するメリット
勝手口を設けた後に、「ごみ捨て以外で使用しない」「結局あまり使う機会がない」という声もあります。実は、勝手口は様々な活用方法やメリットがあります。
それでは、次に勝手口を設置したときの利点をご紹介します。
家庭菜園に便利
家庭菜園をされていると、野菜を採って勝手口からすぐにキッチンに野菜を運ぶ事が出来ます。勝手口から入ると、野菜に付いている泥等もすぐに落とす事が出来るので部屋を汚す心配がありません。
光や風が通りやすい
外の光や風も勝手口がある事により、部屋の中に入りやすくなります。そうすると家の中も明るくなり、さらに換気しやすいのでこもり易いキッチンの匂いも短時間に解消されます。
非常口
非常事態の際には勝手口が非常口の役割も果たします。表の玄関と2つ出入口がある事で、逃げ場も多く災害等の事態の際でも柔軟な対応が出来ます。
荷物をすぐに運び込める。
勝手口付近に車を停める事が可能であれば、買い物の際にすぐに荷物を家の中へ入れる事が出来ます。食料品などであればそのままキッチンのパントリーや冷蔵庫へ運ぶことで効率的になります。
■もっと便利になる! “ひと工夫”で勝手口が大活躍するアイディア3点
せっかく勝手口を作るのであればしっかりと活躍させてあげたいですよね。設置に“ひと工夫”をすると使用頻度も高まり、とても効率的に生活する事も可能です。
それでは次に勝手口を設置する際のアイディアをご紹介します。
アイディアその1.
駐車場の場所を勝手口近くに設置する
勝手口近くに車を停められるスペースを設けると、荷物や食料品を運び入れやすくなります。そうすると移動が少なく、効率的に運ぶ事が可能となります。
アイディアその2.
土間や軒、庇(ひさし)を付ける
雨の日に、家の中と外を行き来すると家も自分も濡れてしまいます。それが、キッチンにある勝手口であればごみ捨てや家事の際に余計増えます。その為、勝手口に土間や軒、庇(ひさし)を設ける事で雨をしのぎ、家事や移動をし易くする事が出来ます。
アイディアその3.
パントリーやランドリールームの中に設置する
勝手口は家事をする際に活躍する為に、家事を行う場所に設置するととても効率的に家事が出来ます。パントリーに設置すると、食料品を買ってきて入口からすぐに保管する事が可能ですし、ランドリールームに設置をすると、洗濯した後すぐに勝手口から洗濯物を外へ運び出して干す事が出来ます。
いかがだったでしょうか?
家づくりの際に設置を検討する“勝手口”
ごみ捨て以外にも色々と活躍します。是非家づくりの参考にされてくださいね。
家づくりサポーター 山下