こんにちはマスモトです!
ガソリン1Lあたり〇〇円というように、太陽光発電にも1kwhあたり〇〇円という指標があります。
これを売電単価といい、太陽光発電の売電収入を計算するときに重要な項目です。
10kw以上の場合、2012年に40円だったものが、2019年には14円と3分の1近くになっています。
ところで10kw未満の場合、売電契約は余った電気を売る“余剰契約”のみ。
10kw以上の場合、余剰契約と、発電した電気を全て売る“全量契約”のどちらかを選択することができます。
太陽光発電の知識がないと、どちらを選ぶべきかわかりにくいと思います。
今日は全量契約と余剰契約、どちらを選ぶべきなのか、お話ししたいと思います。
◇ まず知るべきなのは電気料金!
九州電力HPより
余剰・全量、どちらかを選択する前にまずは電気料金を知るべきです。
電気料金は売電単価とは逆に、年々高くなっています。
九州電力のHPで確認すると、10年間でおよそ2倍になっています。
これは電気使用量に比例して高くなる、再エネ賦課金の単価も上がっているのが原因です。
再エネ賦課金が電気料金に占める割合も高くなっています。
そのため、いかに電気使用量を減らすかを考えると、選択すべき売電契約が見えてきますね!
再エネ賦課金についてはこちらの記事をご参照ください。
https://iesta.info/blog/firstbuilding/12930/
◇ 答えは“余剰契約”!!
結論から申し上げますと、選択すべき売電契約は余剰契約です。
余剰契約は発電した電気を、まず家庭内に流します。
家庭内で使用しても余った分を売電に回す仕組みなのですが、売電量が減ってしまうので一見損に見えますが・・・
仮に電気購入料金を25円(様々なプランがあります)とすると、
全量 → 14円で売電し、家庭で使用するときは25円で購入
余剰 → 14円で売電しつつ、購入はほとんどない
ということになります。経済効果でみると
(昼間に 800kwh売電 100kw使用 したとき)
全量 → 売電 14円×800kwh = 11,200円
買電 25円×100kwh = 2,500円
収支 11,200円-2,500円 = 8,700円
余剰 → 売電 14円×(800kwh-100kwh)= 9,800円
買電 25円×0kwh = 0円
収支 9.800円-0円 = 9,800円
これに加え全量契約の場合、再エネ賦課金も加算されてくるため、余剰契約を選ぶほうが良いと断言できます。
◇ まとめ
以前のように、売電単価が40円や36円であれば全量契約があなたにメリットがありました。
しかし、売電単価が減少し、電気料金が高くなってきた現在は余剰契約がオススメです。
また、売電契約が終了する20年後にはさらに電気料金も値上がりし、売電契約も終了することに備える必要があります。
全量契約の場合は家庭に電気を流すために、配線のやり替えが必要になり、費用もかかります。
将来的に蓄電池も考えている場合も同様に、配線のやり替えになります。
契約当初から余剰契約にしておくと配線のやり替えの必要もありません。
電気料金が値上がりしてきている現在の太陽光発電は、“売電より家庭内で使用する”ことに重きを置くことを意識する必要があります。
より詳しいお話をお聞きになりたい場合は、お近くの展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター ますもと