こんにちは。山下です。
住宅ローンを組むとき、初めてだと分からない事だらけですよね?
住宅ローンについて相談すると、こう言われませんか。
「まずは35年でローンを組んで、資金に余裕が出たら繰り上げ返済をして負担を減らしましょう」
でも繰り上げ返済ってどうすればいいの?
繰り上げ返済をしたら良い事があるの?
そんなことを思いませんか?
繰り上げ返済について分かれば、住宅ローンを組むときの不安も少しは軽減されますよね。今日はそんな繰り上げ返済のポイントをお伝えしたいと思います。
■繰り上げ返済とは?実は2つあるんです。
繰り上げ返済とは、住宅ローン返済中に月々の返済金額と別に前倒しでローンの一部を返済する方法のことです。繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。
●期間短縮型
繰り上げ返済前と月々の返済金額はそのまま、住宅ローンの支払い期間を短縮する方法。返済期間が短くなるので、早く返済を終わらせたい方(65歳完済予定を60歳にしたい!など)におすすめです。
●返済額軽減型
返済期間はそのまま、繰り上げ返済後の残返済額を毎月の支払額に割り振り、月々の返済金額を軽減する方法。完済時の年齢が若く、期間に不安がない場合や(早めに住宅ローンを組んだなど)、月々の生活に余裕を持たせたい(返済負担を減らしたい)方におすすめです。
■繰り上げ返済をすると何がいいの?
繰り上げ返済のメリットは、住宅ローンの総返済金額を減らす事ができる点です。
順を追ってみてみるとそんなに難しいことでもありません。
下記の条件で住宅ローンを組んだとします。
借入金額3500万円
全期間固定金利1.2%
35年返済
元利均等返済
繰り上げ返済をしない場合であれば、月々の返済金額102,095円、35年間の総返済金額は約4288万円です。ここで、仮に住宅ローンスタート10年後に100万円繰り上げ返済した場合を考えてみます。
【期間短縮型の場合】
イメージ図
返済期間が1年1ヶ月短縮、返済の残期間が33年11ヶ月となります。総返済金額は約4254万円となり、約34万円の利息が軽減される計算に。
【返済額軽減型の場合】
イメージ図
月々の返済金額は98,236円となりました。繰り上げ返済前と比較すると3,859円が月々抑えられることに。総返済金額は約4272万円となり、約16万円の利息が軽減されます。
■繰り上げ返済を組み込むことでの注意
繰り上げ返済を行う事でこれだけ返済額が減るならば是非、取り入れたいと思いますよね。
しかし、無理をして繰り上げ返済をする事はおすすめしません。
手元にある程度の資金は残しておいた方が良いからです。
もし、何か急な出費などが発生した場合も考慮しておきましょう。
繰り上げ返済は、どのくらいの頻度でいつ行うか、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の選択も含めそれぞれのご家庭の状況に合わせて進めてくださいね。