こんにちは。山下です。
こだわりを込め、時間を掛けて建てた住宅。
長い間生活する場所なので、ご近所付き合いは良好にしたいですよね?
しかし、予想外に近隣トラブルに発展してしまうことがあります。
それは土地の境界についてです。
『家に塀を作ったら隣の土地だった』
『自分の土地に隣の家の倉庫が建ってしまった』
こんな事が起こる事があります。
そこから近隣トラブルに発展してしまうんです。
何故こんな事が起こるのでしょうか?
それは“土地の境界”をしっかり確認していないからなんです。
近隣トラブルになる前、家づくりの段階で対策を打つことが出来ます。
今日はその方法をご紹介したいと思います。
■境界はどうやって確認するの?
境界は地積測量図に記録されています。
また、その土地の情報は登記簿や公図で確認可能です。
これらは法務局や役所に保管されています。
閲覧するには法務局へ出向くか登記情報提供制度と言うオンラインサービスを
利用する方法と2つあります。これらの資料は交付してもらう事も可能です。
■家を建てる時に行う事とは?
近隣トラブルを防ぐためには上の資料を確認するだけでなく、
次の4つを行う事をおすすめします。
①境界確定測量
土地家屋調査士に依頼し、正しい境界線を確定してもらいましょう。
②境界確認書の作成
境界確定測量の測量データを証明するためのものです。
③境界確定図の作成
正しい境界が記載された図面です。
④隣の土地の方にも確認
近隣トラブルを防ぐためには、隣の土地の方にも境界を確認してもらう事が
とても重要になります。
②③の境界確認書や境界確定図を作成する前に
隣の土地の方や役所の担当者の立ち合いの上、境界の確認をして
上記資料へ署名・押印をしてもらいましょう。
■境界確認の際にはここに注意
土地の四隅に打ち込まれている四角い杭や金属のプレートを見た事はありませんか?
これまでに境界の測量を行った事がある土地には「境界標」が打ち込まれています。
しかし、「境界標」があるからと言って安心ではありません。
「境界標」は地震や土砂崩れ、洪水などによって移動してしまう事があるからです。
ですので、もし以前に境界測量を行っている土地であっても
購入前に上記で示した4つを行いましょう。
いかがでしょうか。
住んだ後に起こる近隣トラブルは避けたいですよね。
土地の購入の際には是非参考にされて下さいね。
家づくりサポーター 山下