こんにちは。山下です。
家づくりを検討中の方にはこのような方もいらっしゃいますよね?
“ご両親の住宅を引き継がれた方”
“長年住んでいる住宅を一新したい方”
そんな方はおそらく今、
次の様な疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「リノベーションと建て替えはどっちがお得?」
「それぞれどういう特徴があるの?どっちを選ぶべき?」
今はリノベーションでもまるで新築の様な仕上がりになります。
しかし、リノベーションと建て替えでは大きな違いもあります。
今日はそんなリノベーションと建て替えの比較と選び方についてです。
■リノベーションと建て替えについて
まずは2つの意味について確認してみたいと思います。
リノベーション
既存の住宅や建物を、機能・価値等の役割変更や再生の目的の為に大幅に改造を行う手法。
建て替え
建て替えとは、既存の住宅を解体・撤去し、何もない状態から新たな住宅を建築する手法。
今ある住宅の構造部分を残し、間取り等を変更するのがリノベーション、
住宅を解体し、一から新しく建てるのが建て替えという事です。
■リノベーションと建て替えの違い4点とは
それではリノベーションと建て替えの特徴の違いとは一体どの様なものがあるのか
4点の項目別にご紹介したいと思います。
【比較ポイント①費用】
⇒費用が安いのはリノベーションです。
費用に関しては大きく下記3つに分けられます。
・工事費用
・仮住まいの諸経費
・税金
工事費用…リノベーションは既存の建物の構造体を利用する為、解体する箇所は建て替えよりも少ないのがポイントです。よって、解体費用が建て替えよりも低くなります。ただ、建て替えは費用が掛かるものの古くなった構造材もすべて取り換えることが出来るのがメリットです。
仮住まいの諸経費…リノベーションは建て替えよりも工事期間が短い為、仮住まいの家賃や引っ越し代等が安くなる場合が多いです。
税金…建て替えの場合、不動産取得税、登録免許税、固定資産税、都市計画税等を納税しなければなりません。リノベーションは、規定内で工事をすれば上記の税負担を軽減することが可能です。
【比較ポイント②工事期間】
⇒工事期間が短いのはリノベーションです。
これも解体する箇所の数が関係します。
リノベーションは建て替えより解体する箇所が少なく工事期間が短いです。
基礎を始め構造体の部分は既存のままなのでその分、時間が掛からないと言う訳です。
【比較ポイント③間取りの自由度・築年数】
⇒間取りの自由度があるのは建て替えです。
建て替えは構造体から新しく建てる為、新築と同等と考えます。間取りも自由に決める事が出来るのがメリットです。
リノベーションは、既存の建物の構造体をそのまま利用します。構造上取り除けない柱や壁がどうしても出てくるので間取りに制限が発生する可能性があります。
また、築年数はリノベーションの場合は新築で建て20年後にリノベーションしても築年数は20年の扱いです。建て替えでは新しく建てる為、築年数も新築と同じとなり0年です。
【比較ポイント④引っ越し】
⇒引っ越しの面で有利になるのはリノベーションです。
気になるのが工事中に仮住まいへ移る可能性。
リノベーションと建て替えでは比較ポイント②であった様に、工事期間に差が生じます。
リノベーションの方が工事期間が短い為、仮住まいの期間や家賃が少なくなります。
リノベーションはその工事の規模と内容次第では、既存の家に住んだまま工事を行う事も可能です。引っ越し費用や手間、仮住まいの家賃等が発生しません。
■貴方はどちらがいいですか?
いかがでしょうか。
リノベーションと建て替えの違いをイメージする事は出来ましたか?
住宅の構造からしっかりと見直し、
デザイン・間取りも含めてこだわりとしっかりと反映させたい方は建て替え。
費用を抑え、時間も効率的にスピーディーに住宅を一新させたい方はリノベーション。
自分の大事にする項目に合わせて【リノベーション】【建て替え】を選んでみて下さいね。
家づくりサポーター 山下