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住宅以外も建てられる!「住居系」の用途地域で事前に知っておくべき注意とは?

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こんにちは!續(ツヅキ)です。
以前のブログで、土地の使い方の決まりである「用途地域」についてご紹介しました。
「家の周りの静かな環境は将来変わるかも!?土地の決まり=用途地域をご紹介」

この時、家を建てられるのは地域には「住居系」「商業系」「工業系」の3つの地域がある、というお話をさせていただきました。「商業系」「工業系」の土地には、大型のショッピングセンターや工場などが建築可能。だから、将来周辺の環境が大きく変わる可能性があるので要注意です。

では、「住居系」の土地なら住居しか建たないかというと、実はそうではありません。あくまで建てられるものは住居中心ですが、住居以外が建つ場合も。今日は、「住居系」の用途地域に建つ可能性がある建物についてご紹介します。

住居系の用途地域の種類

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住居系の用途地域の種類にはこの7種類があります。

①第一種低層住居専用地域
②第二種低層住居専用地域
③第一種中高層住居専用地域
④第二種中高層住居専用地域
⑤第一種住居地域
⑥第二種住居地域
⑦準住居地域

規制が厳しい順に①から挙げてみました。①②については住環境が最優先されるエリアです。建物の高さ制限があり、3階建て以下の建物しか建てられません。住環境に大きな影響を与えるような建物の建築は厳しく制限されます。以下、だんだんと規制が緩くなり住居以外の建築が可能になります。

知っておくべき注意点とは?

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具体的に住環境に影響がありそうな建物として挙げられるのは、高層マンションや商業施設、ボウリング場などの娯楽施設などです。ちなみに、4階建て以上のマンションは高さ制限がなくなる③以降の地域で建築可能に。

だから、「住環境」という点で見ると①②の低層住居専用地域とそれ以外で大きな違いが出ると言えます。

また、ボウリング場などの娯楽施設は、⑤以下の住居地域以降で建築可能になります。住居「専用」という言葉がなくなるので、ホテルや旅館なども建築可能になり、幅広い業種が混在することに。住居以外のものが相当数建つ可能性がある、ということを事前に知っておきましょう。

条件が厳しすぎて選べない…?

倒産

「価格・面積・学校やスーパーのアクセスの他に用途地域まで考えて土地探しをするなんて大変!」

住居系の地域でも住居以外が建築可能なエリアもあるので、土地探しが余計に複雑に思われたかもしれませんね。とは言っても、これはあくまで可能性の話。正直、いろんな可能性を考えて心配しだしたらなかなか土地が決まりません。

低層住居専用地域の場合でも、すぐ近くに3階建ての建物が建てば日当たりで影響を受けることもあります。また、ボウリング場などの娯楽施設が建築可能なエリアだとしても、実際には住居中心の場合もあるし、意外と静かな環境の場合も。

あくまで「将来の可能性」という意味で捉えておきましょう。近所に広い空き地がある、という場合は何か大きなものが建つのでは、と心配になりますが、周囲が住宅街であれば大きな建物が建つ可能性は低いと言えそうです。

ちなみに私の家は4階建て以上のマンションが建築可能な第一種中高層住居専用地域ですが、周囲は住宅地なので当分心配なさそうです。(もちろん将来はわかりませんが…)

まとめ

今日は住居系の用途地域でも将来の住環境が大きく変わる可能性についてご紹介しました。どんな家を建てられるかに目が向いてしまいがちですが、あとから後悔しないために周囲に何が建つ可能性があるのかを事前に知った上で土地探しをするようにしましょう。。

家づくりサポーター 續大介

續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。