こんにちは!續(ツヅキ)です。
となりの土地との境界線は、ブロック塀やフェンスなどで仕切ってあるケースが多いですよね?一見すると境界がはっきりしているように見えますが、必ずしもそれが正しい土地と土地との境界とは限りません。
隣との境界線でもめ事になり、法務省の筆界特定制度を利用して筆界特定を申請された件数は、年間約2700件にも上ります。(平成27年)仮に境界トラブルがある土地を購入してしまうと、隣の家の人と数十年に渡ってトラブルを抱え続けることにも。
そんな土地を買うのは絶対に避けたいですよね?今日は、境界トラブルが起きる原因と購入前にチェックポイントについてご紹介します。
境界トラブルが起きる原因
なぜ境界トラブルは起きるんでしょうか?その理由は、境界があいまいなことが原因です。例えば、このようなケースです。
・隣の家との境界として、ブロック塀を建てた
一見問題なさそうでに見えますが、実は、厚さ10センチの塀を建てて境界としていても、必ずしもその中心が境界とは限らないんです。過去に測量をしたことがある土地の場合、境界を示す「境界票」が設置されますが、年数の経過とともに劣化してなくなってしまったりすることも。
また、塀を作る際に一時的に境界票をずらして、工事後もとの位置に戻されなかったというケースもあります。そうなると、測量図と現況が一致せず、正確な境界がどこなのかわからなくなります。その結果、境界トラブルが起こってしまう…というわけなんです。
わずか1~2センチの違いでも、面積には大きな差が出ることも。金額にすると数十万円以上の資産価値の減少につながる場合もあるので、境界線を確定させることはとても重要なんです。
境界票がない時はどうする?
境界票がなくなっていたり、正しい位置にない場合、土地家屋調査士などの専門家に依頼して元の位置を特定し、境界票を設置することが大事です。
当事者同士で円満に解決できるならそれがベストですが、話し合いがまとまらない場合は全国にある境界問題解決センターに相談する方法もあります。専門家が円満に解決できるようサポートしてくれます。
特定した結果、正しい境界が現状とずれていた場合は塀やフェンスを作りなおしたり、越境している部分を買い取ってもらうなどする措置を取る必要がある場合も。境界線の画定は簡単なことではないんです…
境界画定させてから売買すること
これから買おうとする土地での境界トラブルを未然に防ぐためには、境界を確定させた上で購入するというのが重要です。測量図を基に、正しい境界を確認して購入するのがポイントです。
基本的には境界確定させたうえで売買するんですが、境界票がなかったりあいまいなまま売買されるケースも稀にあるのが現実。売買前に業者に境界状況を確認し、自分の目でも境界票を確認するようにしましょう。
ちなみに新しく開発される分譲地なら、境界をしっかり明示して登記されたばかりの土地です。境界トラブルが起きる可能性はかなり低いです。
土地探しなら、分譲地を候補に探してみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 續大介