こんにちは!續です。
土地ってスーパーに売ってる洗剤やお菓子と違って、同じものは2つとありません。立地や地形、隣接する道路幅など様々な条件によって価格が決まります。
そんな条件の一つが「土地の向き」。玄関をどの方角にできるか、というものです。一般的には玄関を日当たりがいい南向きにできる土地が好まれる傾向です。南向きの土地の場合、玄関だけでなくリビングも南向きにでき家全体が明るく暖かい印象になります。そのため、日が当たらない北向きの土地はどちらかというと敬遠されがち。南玄関じゃないというだけで避けられる場合もあります。
でも実は、北向きの土地は悪いことばかりじゃありません。あなたのライフスタイルには、実は北向きの土地が合っているというケースも。今日は敬遠されがちな北向きの土地が選ばれる理由をご紹介します。
北向きの土地が選ばれる理由
①価格が安いことが多い
一般的にあまり人気がない北向きの土地は、価格が安いことが多いです。きれいに区画整備された分譲地でも、北向きの土地だと坪単価が他より安いこともあります。住みたいエリアが決まっていて、少しでも安く土地を買いたいという人には向いています。
②メンテナンス費用が安い
北向きの土地は南向きの土地と比べて日当たりが悪くなります。これだけ聞くとマイナスイメージですが、日があまり当たらない分、床材や外壁が日焼けで劣化しにくいと言われています。外壁のつなぎ目のコ―キングは日に当たると劣化し硬くなります。南向きの土地と比べると劣化は遅くなります。
外壁のメンテナンスは足場を組んだりするので100万円を超えること。そうしたメンテナンスをする頻度が少ないのはメリットと言えそうです。
③プライバシーが保たれる
北側に玄関が来るのでリビングやバルコニーは玄関と反対側の南側に配置されます。つまり、「道路に面していない側」に配置されるので通りから家の中が見えにくくなるということです。南向きの土地の場合は、家全体の日当たりがいい半面、外から見えやすくプライバシーが確保できないこともあります。北向きの場合はそうした心配は軽減されますよ。
④夏は涼しく過ごせる
風が通りやすいのは北向きの土地の大きなメリットです。暑い夏は影になる北側の玄関を開けておくと、涼しい風がよく入ってきます。間取りにもよりますが、全面に日が入る南向きの土地と比べて夏は涼しいため、光熱費が安く抑えられることもあります。
⑤車が傷みにくい
通常、玄関脇に車を置くことが多いですよね?北玄関の場合は、日陰になる北側に車を置くことになるため、日に当たりにくく車の劣化もしにくいと言われています。日当たりが悪いと聞くとマイナスイメージですが、車にとってはメリットと言えそうです。
土地選びのポイントは一般的な基準を当てはめないこと
いかがでしょう?一般的には敬遠されがちな北向きの土地にもメリットはたくさんあります。実は、住宅会社で働く人の中にも「家を建てるなら北向きの土地で」という人はけっこう多いんですよ。土地探しを成功させる=あなたにピッタリの土地を見つけるポイントは、一般的な先入観にとらわれないことです。もし今まで北向きの土地はちょっと…と思って敬遠していたなら、もう一度検討してみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 續大介