こんにちは!續です。
家を建てるには、家を建てるための土地を利用する権利が必要になります。代表的なものとして挙げられるのは「所有権」。その土地を購入して自分のものとすることです。土地探しをしていると、「借地権」という言葉も時々目にしますよね?
文字通り「土地を借りる権利」のことですが、実は借地でも家を建てることは可能で、購入するよりも安くマイホームを手に入れることができる可能性も。今日は、土地を借りて家を建てる際のメリットと注意点(デメリット)をご紹介します。
借地に家を建てるってどういうこと?
借りた土地に家を建てると聞くと、賃貸住宅を想像されるかもしれませんが、実は全然違います。その違いとは、「建物は所有できる」という点。借家と違って家の内装は自由にできるし、リフォームだってすることが可能。土地があって建物を所有していているので、見た目は普通に一戸建てを所有している人と何も変わりません。
借地の場合、最初に保証金や権利金を支払います。金額は土地代の60%前後が多いようです。なお、保証金は借地契約終了後に返還されます。そのかわり、毎月地代を支払うことになります。広さにもよりますが、金額は1万円台が多いようです。
メリットは?
①購入費用が安い
②固定資産税がかからない
借地の最大のメリットは、安くマイホームを手に入れることができる点です。土地を購入して家を建てるよりも30%~50%ほど安いと言われています。だから、購入すると高すぎて手が届かないような便利な立地のところでも、比較的割安な金額で住むことができます。
また、税金面でもお得です。不動産を所有していれば毎年固定資産税がかかりますよね?しかし、借地権であれば建物にはかかりますが土地に対しては固定資産税がかかりません。
注意点(デメリット)は?
①資産として残せない
②期間を更新できない
③更地にして返すので解体費用がかかる
借地権は最大50年で、更新することができません。土地と建物を資産として子や孫に残したいという人には大きなデメリットとなります。また契約期間終了後は更地にして返還しなければならないため、解体費用がかかるのも難点です。せっかく建てた自慢のマイホームでも、手放す時に壊すとなるとショックかもしれません。
※場合によっては一定期間経過後に土地を買い取ることができることもあります。
こんな人におススメ
借地上に家を建てる場合はいくつかの制限はありますが、安い金額で家を建てたいという人には向いています。子どもたちに土地を残したいという人には向きませんが、自分たちの代が住めればいいという人には向いています。ただし借地権の物件数自体があまり多くはないので、もし興味があれば直接住宅会社や不動産会社に問い合わせをしてみてください。
家づくりサポーター 續大介