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「大体3000~4000万くらい」は危険!住宅購入予算を決めるときの正しい手順とは?

「大体3000~4000万くらい」は危険!住宅購入予算を決めるときの正しい手順とは?

こんにちは。丸本です。

住宅会社で働いていると、たまに知人から「家建てようと思ってるんだけど」といった相談を受けることがあります。よく聞かれるのは「オススメの住宅会社」(もちろんいきなりウチを進めたりはしません。笑)。

予算によるのでどのくらいなのか聞いてみると、「3000~4000万くらいかなぁ」と言われました。実はこれ、完全に危険なパターン。なぜかというと、設定している予算がザックリすぎるからです。

明確な予算を決めずに家づくりを始めてしまうのは典型的な失敗パターン。明確な予算も無く、土地探しや住宅会社選びを始めてはダメなんです。

家づくりを行うとき、まずやるべきことは予算を明確にすることです。そこで本日は、家づくりを進めるときの正しい手順をお伝えします。

予算がザックリしていると危ない理由

陥る

まず、「予算は大体3000~4000万くらい?」という人が危ない理由をお伝えします。

①明確な予算が定まっていないから

家づくりをする時は、まず最初に「自分に無理のない返済額」を明確にしなければなりません。

例えばあなたにとって平日のランチ代の適正な予算はいくらでしょうか?一般的には1000円以内で考えている人が多いと思います。しかし、もしランチ代を節約して欲しい物を買いたいのであれば、500円ぐらいに抑えるはずです。このように、ランチ代一つをとってもその人にとっての適正な予算は違うんです。

しかし家を建てようとする人のほとんどが「予算は3000~4000万くらい?」と考えています。おそらく住宅雑誌の影響や「周りに聞いたらそれぐらいだった」という理由が多いんじゃないでしょうか。

ところが、ザックリした予算で進めていった結果、将来的に返済が厳しくなる資金計画が出来上がってしまい、最悪の場合、家計が破綻してしまう(=家を手放す)可能性もあります。そのため、家づくりをする時は、「自分にとって無理のない返済額を」明確に定める必要があります。

②「3000万円」と「4000万円」の差は「1000万円」ではない

3000万円と4000万円の差は、実は1000万円ではありません。なぜかというと、住宅ローンには利息が掛かるからです。

例えば、住宅ローン3000万円を35年返済、金利1.5%、全期間固定、元利均等、ボーナス返済無しの条件で借りた場合、総返済額は約3,858万円になります。しかし、同じ条件で住宅ローンを4000万円借りた場合の総返済額は約5,144万円です。その差は約1286万円。利息が増える分だけ、総返済額も286万円も増えています。

3000万と4000万の差

もちろん全額現金で払えば別ですが、3000~4000万円を現金で払える人はそうそういません。つまりほとんどの人が住宅ローンを借りることになります。

住宅ローンを借りると、「借りた額」を返せばいいと思いがちですが、実際には「借りた額+利息(=総返済額)」を返さなければなりません。つまり、「自分にとって無理のない返済額」というのは、この「借りた額+利息(=総返済額)」に無理がないということになります。

③家づくりに掛かる経費を理解していないから

家を建てる時は、大きく分けて3つの費用が掛かります。「建物代」、「土地代」、「諸経費」です。予算がザックリしている人は、この3つの費用にそれぞれいくらずつ分配するかを決めずに家づくりを進めてしまいます。

例えば、気に入った土地が1000万円だったとします。次に、気に入った住宅会社に見積りをお願いしたら2000万円という金額が出てきました。諸経費も住宅会社の担当が計算してくれ、500万円になりました。家づくりの予算総額は3500万円です。

しかし、ここで住宅ローンの審査をしたところ3000万円しか借りれないという回答が出てしまいました。でも、家づくりの予算総額は3500万円。どこかで500万円を調整しなければならなくなりました。

土地はもう変更できないので、建物の予算を削ることに。しかし、2000万円から500万円も削るというのはかなり大変です。おそらく、当初希望していた間取りや設備と全く違うものが出来上がるでしょう。その結果、せっかく建てた家が、妥協しきった結果になってしまいます。

こうならないためにも、まず予算を設定し、「建物代」、「土地代」、「諸経費」にいくらずつ分配するのかを決めた上で家づくりを進めなければなりません。

家づくりの予算を決めるときの正しい手順

見積もり

それではここから家づくりの予算を決めるときの正しい手順をお伝えします。

①頭金に回せるお金を明確にする

まず、自分が貯蓄している中でいくら家づくりの頭金に回せるかを明確にしましょう。また、親からの資金援助がないかも確認しておくよいでしょう

<一緒に読みたい記事>両親からの住宅資金援助が年間110万円を越える?そんな人が贈与税を非課税にする方法とは?

貯蓄の何割を頭金に回すべきかは人それぞれです。しかし、万が一のことも考えると一ヶ月の生活費の半年~1年分は貯蓄しておいたほうが安心だと思います。

<一緒に読みたい記事>家づくりの頭金は本当に必要?頭金で得する人と損する人の違いとは?

②無理のない返済額を設定する

頭金に回せる額が決まったら、次は無理のない返済額を設定しましょう。無理のない返済額を設定した上で、建物代、土地代、諸経費に振り分けておけば、思わぬ予算オーバーを避けられます。

<一緒に読みたい記事>年収、年齢、家族構成が同じでも、家の予算が同じとは限らない。

③事前審査で住宅ローンが確実に借りられるかを確かめる

無理のない返済を設定できたら、次は住宅ローンの事前審査を行いましょう。住宅ローンを確実に借りられるかを確かめてから家づくりをしたほうが、時間を無駄にしないからです。

事前審査を行うことで、自分が最大いくら借りれるかが分かります。しかし、事前審査で分かることはあくまで最大の借入額です。無理のない返済額ではないので注意しましょう。

<一緒に読みたい記事>住宅ローンの事前審査って何?審査を申し込むならどのタイミングが最適?

④建物→土地の順で探す

土地を先に決めてしまうと、一ヶ月以内に決済(お金を払う)を求められたりします。そのため住宅会社を選ぶ時間が充分に取れません。なので、住宅会社を決めた上で土地を探したほうが余裕を持って家づくりができます。

⑤設定した予算内で収まるように打合せを進めていく

無理のない予算の範囲が3000万円だとしたら、それを住宅会社の担当者にしっかり伝えましょう。その上で打合せを進めていったほうがスムーズです。

例えば「○○エリアで1000万くらいの土地にしたい」という要望があった場合、「そのエリアで1000万だと厳しいので、もう少し広げませんか?」といった具体的なアドバイスが得られます。

いかがでしたか?

シミュレーション

予算がザックリしたまま家づくりを進めてしまっては失敗する可能性が高くなります。しかも早めに気づけばまだいいですが、実際に「あのときこうしておけばよかった…」と失敗気づくのは家を建てて10年後だったりします。

そうならないためにも明確な予算を設定し、その予算の中で建物や土地にどう分配するかを考えましょう。この方法が家づくりで失敗しないための正しい手順です。

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丸本 文平

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級
2012年に人材業界から住宅会社に転職。住宅会社では主に販促企画や「知って得するお金の勉強会セミナー」の講師等を担当。家族は妻とちーちゃん(娘/1歳3ヶ月※2016年現在)の3人家族。家では主に食器洗いと娘の歯磨きを担当。仕事にかまけず日々の子育てもしっかりやってるおかげで、ママとの「ちーちゃんこっちおいで」の勝率は7割を超える(もちろんそれ以外はママには勝てない)。