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【注文住宅の予算の決める前に知っておくべきこと】年収、年齢、家族構成が同じでも、家の予算が同じとは限らない。

【注文住宅の予算の決める前に知っておくべきこと】年収、年齢、家族構成が同じでも、家の予算が同じとは限らない。

こんにちは。丸本です。

よく住宅系の雑誌なんかに、「家を建てた人はどれくらい予算を掛けた?」みたいなアンケート結果があったりしますよね。「平均すると3200万円!」とか。

しかし、実はこの情報はあんまりアテにしないほうがいいってご存知でしたか?家を建てた後で「こんなはずじゃなかったのに…」とならないためにも、予算を決めるときの注意点を知っておきましょう。

年収、年齢、家族構成が同じでも、家に掛ける予算が同じとは限らない

資金計画って正直めんどう…それでもやるべきメリットは?

注文住宅の予算の決めるとき、まず最初に知っておくべき注意点とは、「年収、年齢、家族構成が同じでも、家に掛ける予算が同じとは限らない」ということです。

例えば、下記の共通点を持つAさん家族とBさん家族がいたとします。

・年収400万円

・4人家族

・夫31歳、妻30歳

・子供は2人

と、ここまで共通していると家づくりの予算も同じくらいになりそうな気がしますが、実はそれが違います。

もしここまで共通点があったとしても、「価値観」が違うからです。

例えば、AさんとBさんにこんな価値観があったとします。

○Aさん家族の場合

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年1回は家族旅行に行く、家族全員活動的で、家にいるのは夜くらい。夫婦の趣味や子供の部活に掛かる費用など、教養・娯楽費の支出が多い

○Bさん家族の場合

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節約家の奥さんのもと、生活費はきっちり管理。夫、子供2人も本を読んだりするのが好きで、家にいることが多い。必然的に教養・娯楽費の支出は少ない

○価値観が違う=支出の内容が違う

このように、年収や家族構成が同じでも、価値観が違うと毎月の支出が異なってくるんです。

これに気づかず、「年収400万、家族4人」という基準だけでAさんとBさんが同じ予算で家を建てたとします。そうなった場合、おそらくBさん家族より毎月の支出が多いAさん家族の家計に無理が出てくるでしょう。

となると、住宅系の雑誌に出ている「家づくりの予算を平均すると3200万!」なんてデータはアテにしないほうがいいということになります。

「年収400万の人が3200万で家を建ててる。じゃあうちもそのくらいの予算か。」と先走ってしまわないように気をつけてください。

家づくりの予算を検討する時は、「年収」、「年齢」、「家族構成」に「価値観」という項目をプラスしましょう。

とはいっても、「いや価値観って言われても…考えたこともないんだけど…」と思われるかもしれません。自分たちの価値観を具体的に知る方法はこれから解説します。

注文住宅の予算の決めるとき、まず最初にやるべきこと

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では、注文住宅の予算を決める時に最初にやるべきことは何だと思いますか?

それは、「家計の収支」を把握することです。家計の収支を把握するためには、「毎月いくらの収入があって、その収入を何に支出しているか」を把握しなければなりません。

つまり、「家計簿を付ける」ということになります。

知り合いのファイナンシャルプランナーから聞いたところによると、自分の家計をすべて把握している人は10人に1人いるかいないかだそうです。

おそらく、「手取りがいくら、家賃がいくら」と大きな項目は把握していると思います。しかし、食費、通信費、日用品代、医療費等、細かく掛かっているお金までは把握していない人がほとんど。

そのため実際に家計簿を付けてみると、ほぼすべての人が「思ってたのと違う…」となるそうです。

家計簿は結果を記載していくものなので、あなたの家族が何にいくらお金を掛けたかが分かります。つまり、どんな価値観をもって生活しているかが分かるということです。つまり、家計簿を付けることで、自分たちの価値観を具体的に知ることができます。

家計簿のフォーマットはネットで検索すればいくらでも出てくると思いますが、参考までに把握すべき出費の項目を挙げておきますね。

○家賃

○共益費

○駐車場代

○食費

○電気代

○水道代

○ガス代

○日用品代(ティッシュ、トイレットペーパー等の日々使うもの)

○服代・美容代

○医療費

○教育費

○教養・娯楽費

○通信費(スマホ代、インターネット代)

○加入している保険代

○貯蓄

等々

いかがでしたか?

最後に今日の内容をまとめておきますね。

○年収、年齢、家族構成が同じでも、家に掛ける予算が同じとは限らない

○予算を決める時は、「価値観」という項目もプラスして検討する

○価値観を把握するためには、「家計簿」を付けるのがオススメ

家を建てる時は家計を見直すいい機会です。家計簿を付けるのは面倒に感じるかもしれませんが、それは「家計簿を付けること」が目的になってしまっているからです。

目的は支出を正確に把握して家づくりの予算を間違えないこと。だからずっと付け続ける必要はないと思います。「まず一回だけやってみる」というくらいの気持ちで始めてみて下さいね。

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丸本 文平

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級
2012年に人材業界から住宅会社に転職。住宅会社では主に販促企画や「知って得するお金の勉強会セミナー」の講師等を担当。家族は妻とちーちゃん(娘/1歳3ヶ月※2016年現在)の3人家族。家では主に食器洗いと娘の歯磨きを担当。仕事にかまけず日々の子育てもしっかりやってるおかげで、ママとの「ちーちゃんこっちおいで」の勝率は7割を超える(もちろんそれ以外はママには勝てない)。