こんにちは!續(ツヅキ)です。
あなたは「中庭」って聞くとどんなことが頭に浮かびますか?
・優雅
・高級感がある
・風通しがよさそう
などなど、いろんなイメージが浮かぶと思います。
実は最近、中庭のある家って結構人気です。最近も、ある雑誌で「中庭のある家」の特集が組まれてました。
それくらい人気の「中庭のある家」。でも、事前にポイントを知っておかないとせっかくの中庭が無駄なスペースになったり、家自体が生活しにくものになることも…。今日は、中庭のある家を作り前に知っておきたいメリットとデメリットについてご紹介します。
中庭のある家はこんな形
まずはじめに、中庭のある家の種類についてお話しますね。代表的なものにはこの2つのタイプがあります。
①「コ」の字型
建物を上から見た時にカタカナの「コ」の字の形をした家です。四方がすべて覆われているわけではなく、外部とつながる面も残します。そのため、開放感のある中庭を作ることができます。
②「ロ」の字型
建物を上から見た時に、カタカナの「ロ」の形をした家です。四方が建物で覆われた形です。建物の中央部に庭を作ることになるため、プライベートな庭を作ることができます。
中庭のメリットとは?
では次に、中庭のメリットをご紹介します。
①開放感がある
誰でも、暗いよりも明るい雰囲気の家がいいですよね?そんな明るく開放感のある家を実現できるのが中庭のメリットの一つです。一般的な四角形の家なら、どうしても日当たりの悪い部屋がありがち。
でも中庭があると窓から光を取り入れる面積が大きくなるので、各部屋に光が入りやすくなります。
②プライベート感のある庭を実現できる
コの字型、ロの字型のどちらにしても外部とのつながりが少なくなるので、よりプライベート感のある庭を作ることができます。隣の家や道路からの視線を気にすることなく、好きな植物を植えたりしてこだわりの庭を実現可能です。
③防犯面で安心
庭が道路と接する面が限られるので、防犯面でも安心です。ロの字型の庭なら不審者の侵入も防ぐことができますし、庭でボール遊びをしていてボールが道路へ転がっていく、なんてことも防ぐことができます。小さい子どもも安心して遊べるのがメリットです。
④通気性がいい
先ほど中庭があると窓から光が入りやすいという話をしました。同時にそれは窓を開けると風が通りやすく通気性がいい家、ということも意味します。
コの字型もロの字型も壁面が多く、それによって窓の向きも様々にできるため、季節によって変わる風向きにも対応できいつでも通気性のいい家を実現できます。
中庭のデメリットとは?
いいことばっかりありそうな中庭ですが、実はこんなデメリットもあります。
①建築費用が割高になる
コの字型もロの字型も、同じ床面積の一般的によくある四角い家と比べて外壁の量が増えます。そのため、その分材料費が多く必要となり建築費が割高になってしまうんです。
また、窓が多く取れるのは採光・通風面でメリットである一方、費用も多くかかってしまいます。費用面ではデメリットです。
②居住スペースが少なくなる
同じ広さの土地に敷地いっぱいに家を建てる場合と中庭を作るのとを比べると、どうしても中庭を作る方が床面積は少なくなってしまいます。そのため、家族が多かったりして一定の部屋数が必要な場合などに中庭を作ろうとすると居住スペースが十分確保できないこともあります。
そもそも広い土地を探すことに加え、居住スペースをどう確保するか、生活動線はどうするかなど、事前に検討が必要です。
③湿気がたまりやすい
特に建物に四方を囲まれているロの字型の場合によくあることですが、大雨が降った後などに水の行き場がなくなることがあります。その結果、水たまりができその水がなかなか乾かずジメジメした空間になることも。
臭いが気になることもるかもしれません。設計段階で排水計画をしっかり立てておくことが重要です。また、排水溝に落ち葉がたまらないよう日ごろから注意して掃除をしておくことも大事なポイントです。
④断熱性能が低くなる
建物の窓が多くなるということは、外気と触れる面積が大きくなるという意味でもあります。いくら断熱性能の高い窓を使っていたとしても、壁の中にある断熱材にはかないません。
外気の影響で夏は暑く、冬は寒いということが考えられます。断熱性能を考えた窓の取り方を考えるなど、工夫が必要です。
まとめ
中庭のある家のメリットとデメリットについてご紹介させていただきました。確かにデメリットもありましたが、事前にしっかり計画を立て対策を施すことでその多くを解決することも可能です。中庭のある暮らしを手に入れるために、ぜひ上に挙げたことをチェックしてみてくださいね。