(経済産業省HPより画像引用)
こんにちは!マスモトです。
いよいよ11月より、太陽光の固定価格買取制度(FIT法)の10年が終了します。
利用者は新たに、電力の買取先を探すか蓄電池を購入して、電気の自家消費量を増やしていくことが求められます。
また、最近の台風や大雨による停電の被害で、防災グッズとして蓄電池のお問い合わせが急増中。
蓄電池のニーズは間違いなく高まっていますが、購入前に必ず確認しておくことがあります。
それは、“全負荷”対応か“特定負荷”対応のどちらなのかということ。
今日はこの全負荷・特定負荷についてみていきたいと思います。
◇ そもそも蓄電池をつけるとどうなるの?
“全負荷”対応・“特定負荷”対応の違いの前に。
あなたは蓄電池を購入すると、どういった生活が送れるようになると思いますか?
「電気をためてつかえる」
と答える方が多いです。
が、実際はほとんどその通りで、太陽光で発電した電気を昼間にためて夜間で使用できるようになります。
太陽光は昼間に発電しますが、夜間は太陽が隠れているので発電しません。
つまり夜間は、電力会社から電気を購入している状態です。
そのため蓄電池を購入することで、購入電力量を抑え電気料金の節約につながります。
また停電時も、蓄電池にためた電気を使用し、電化製品を使用することが可能です。
防災機能が優れている点が、需要の高い最大の理由と言えます。
◇ 停電時は全負荷?特定負荷?どっちがいい?
停電時にも電気を使用できる強い味方、蓄電池。
実は、全負荷・特定負荷の違いで「使用できる家電」が異なるんです!
要は、蓄電池を取り付ける際に、”配線を決める”ので使用できる”コンセント”が異なるということです。
全負荷の場合、その名の通り家庭内すべての電化製品を使用できるようになりますが、
特定負荷は“あなたが選んだ電化製品だけ”を使用できるものです。
一長一短なので、簡単にメリット・デメリットを説明すると。
・全負荷のメリット
すべての家電製品が対応しているので、特に制限なく使用できる。
・デメリット
消費電力が多くなるので、長時間は持たない。
全負荷の場合、長期的な停電が予想されるのであれば、ドライヤーやエアコンなどの消費電力の激しい家電の使用は最小限に抑えるようにしましょう。
・特定負荷のメリット
必要最低限のものを使用するため、数日間使用できる。
・デメリット
選択していない家電製品が使えない。
特定負荷の場合、少なくとも照明と冷蔵庫は必ず使用できるようにしておくがおススメです。
◇ 購入前に種類の確認と、イメージトレーニングを
停電後に、どの家電を使うべきか、あらかじめイメージしておくことが重要です。
例えば、食料を多く備蓄するための冷蔵庫と、照明だけは確保したい!
のであれば、長時間使える特定負荷の蓄電池を購入すべきでしょう。
あるいは、熱帯魚を飼っていたり、パソコンは常に利用したい!
そういう方は全負荷の蓄電池を選びましょう。
しかし、防災において重要なことはハザードマップや避難所の確認、非常食や飲料水の確保です。
蓄電池を購入するだけで満足せずに、事前の準備をしっかり行いましょう。
また、蓄電池だけではなく、災害そのものに強い住宅づくりも大切です。
週末は特にイベントを行っている展示場も多いので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 舛本