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平屋の家に太陽光パネルを載せる場合の注意点とは?

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こんにちは!續(ツヅキ)です。

2階建ての家と平屋の家、住むならどちらがいいですか?

実は、以前と比べて平屋が大人気。ここ数年問い合わせが増え、実際に建てる人も多いんです。

☑小さい子がいても目の届く範囲で見ていられる
☑段差がなく年をとってからも移動がラク

人気の理由にはこんな感じのものが多いです。でも、そんな暮らしやすさのポイントだけでなく、経済的なメリットもあるのが平屋の大きな特徴なんです。

どんなメリットかというと、太陽光パネルをたくさん載せられるということ。2階建ての家と比べて、平屋は屋根の面積が広い場合が多いです。そのため、太陽光パネルをたくさん載せやすいんです。

太陽光パネルをたくさん載せることができれば、自宅で使う電力を賄うことができだけでなく、余った分は売電することもできます。今後は売電だけでなく自宅で蓄電し、非常時に役立てる方法もどんどん広がりそうです。

一方で、平屋の家を建てるには、2階建てよりも少し厳しい条件をクリアしないといけない場合も。今日は、平屋の家を建てて太陽光パネルを載せる場合の土地探しの注意点についてご紹介します。

【土地】平屋の家を建てるには?

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60坪の敷地に30坪の家を建てようとした場合、2階建てなら建てられますが平屋だと建てられない場合があります。それはこんな条件の時です。

【例】
敷地:60坪
建ぺい率:40%

建ぺい率とは、敷地面積のうち家の建築面積に使っていい割合を示すもの。簡単に言うと、家の土台部分の面積です。上記の例だと、24坪までが建築面積となります。2階建ての30坪なら、総2階で建築面積は15坪。たとえ総2階ではなくても、30坪の広さで希望する家はできそうです。

一方、平屋で30坪の家を建てようとすると建ぺい率の制限の24坪を上回ってしまい建築できません。建ぺい率40%で30坪の平屋の家を建てる場合は、最低75坪以上の土地が必要ということになります。つまり、同じ広さの家でも、平屋の場合は2階建てよりもより広い敷地が必要になるんです。

また、広い土地が必要であればその分多くの土地代が必要です。予算を考える段階で頭に入れておきましょう。

太陽光を載せるのに向かない土地とは?

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当たり前のことですが太陽光は屋根に日が当たらなければ発電しません。つまり、周囲に高い建物が建っている、もしくは建つ可能性があるエリアの場合は要注意です。

土地には「用途地域」というものが定められており、大きくは「住居系」「商業系」「工業系」に分かれています。

用途地域の指定はまちの環境保全や利便性の向上のために定められ、建築に一定の制限が設けられています。
↓↓用途地域についてはコチラをご覧ください。↓↓
「家の周りの静かな環境は将来変わるかも!?土地の決まり=用途地域をご紹介」
https://iesta.info/blog/tochi/3245/

用途地域は、土地のチラシ等の「物件概要」の部分に書いてあります。「住居系」の中の第一種低層住宅専用地域、第二種低層住宅専用地域の場合は比較的静かな住環境の地域で、高い建物は建てられません。

しかし、これ以外の地域の場合はマンションなどの高い建物が建つ可能性があり、周囲の建物との距離によっては日当たりが限られ太陽光発電をフル活用できないケースも。

特に、第一種/第二種中高層住居地域の場合は、4階建て以上のマンションの建築が可能。家を建てる時は周囲に何もなくても、将来的には高い建物が建つ可能性があります。建築時の周辺環境だけでなく、将来にどんな建物が建つ可能性があるのかを知っておくことが大事です。

まとめ

平屋を建てる際の注意事項をまとめると以下のようになります。
1、平屋を建てる際は広めの土地が必要な場合が多い
2、場所によっては将来高い建物が建ち太陽光発電のメリットを十分受けられない場合がある。

平屋は太陽光で経済的なメリットがある半面、周囲の環境の影響を受けやすいというデメリットもあります。土地探しの段階で住宅会社の担当者と一緒に用途地域の確認をしてみることをおススメします。

家づくりサポーター 續

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續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。