こんにちはマスモトです。
もうすぐシルバーウィークですね。
高速道路を利用して、遠出される計画をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
休憩の際にサービスエリア(SA)でお手洗いを利用した時に、
『トラックの「過積載」にはご注意!』というポスターやステッカーを見たことはありませんか?
トラックにおける「過積載」とは、最大積載量を上回るほどの荷物を載せるという違反行為です。
過積載をすることにより、走行中に荷物が落下する危険性があることを示しています。
実は太陽光発電においても「過積載」という表現を使うことがあります。
しかも、太陽光の場合はトラックとは異なり、「過積載」をすることでお得になることがあるんです!
そこで今日は、太陽光発電の過積載についてみていきたいと思います。
◇ まず、パワーコンディショナーの役割を!
過積載の話をする前に、まずはパワーコンディショナー(以下パワコン)知ることが重要です。
パワコンは太陽光パネルで発電した電気(直流)を電化製品等で使用できる電気(交流)に変換する機械です。
太陽光発電にとってパワコンは心臓の役割を果たすうえに、発電量もパワコン次第。
というのも太陽光パネルがいくら多くても、パワコンの出力が低いと結局出力以上の電気を変換することができないからです。
余分に発電し、電気を無駄にすることをピークカットと言います。
そのため、ピークカットを避けるために一般的には、太陽光パネルの80%~95%ほどの出力のパワコンが良いとされています。
これは、太陽光パネルで発電した電気を家庭内で使用できるように、変換する際に多少のロスが生じるからです。
そのロスの値が5%~20%と言われるため、パワコンの出力が低くても問題がないのです。
例えば、太陽光パネルが6kwであれば、パワコンは4.8kw~5.7kwほどの出力が目安になります。
◇ 過積載はその逆!
今お話しした一般的なシステムとは違い、あえてパワコンの容量を大幅に上回る太陽光パネルを搭載することを過積載と言います。
えっ?ピークカットが出るんじゃないの?
確かにピークカットは発生します。
しかし、太陽光発電が出力いっぱいに発電する時間は、1日のうちにさほどあるわけではないのです。
一般的に、過積載ではない通常のシステムの場合、年間でみても数日分しかピークカットは発生しないと言われています。
だから、あえて過積載にすることでパワコンの出力いっぱい発電することが可能になります。
発電量に最も影響を与えるのは「日射量」ですが、午前中や夕方ではそれほど日射量は多くありませんよね?
そのため、過積載にすることによって、日射量が少ない時間帯にも十分な発電量を維持できるようになるんです。
安定した発電量を維持するということは、安定した売電収入を得ること。
そのため、アパートや地面置きの大容量の太陽光発電には、過積載が主流とさえ言えます。
◇ デメリット
なら屋根に載せるだけ載せて過積載にすればいい!
とは一概には言えません。
過積載が主流となってきてはいますが、太陽光メーカーによっては過度な過積載には保証を出さないこともあります。
保証がないと、万が一の際に多額の出費になります。
必ず過積載にしても保証が受けれるかどうかの確認を行いましょう。
また、パネルの枚数が増えることで単純に購入費用も高くなります。
いくら安定した売電収入を得れるとはいえ、費用の回収まで時間を要することになるでしょう。
過積載は一長一短です。
購入する前に必ず、販売店やお近くの展示場のスタッフに相談するようにしましょう。
家づくりサポーター 舛本