こんにちは!普段はシャワーで済ませることが多いマスモトです。
たまたま、湯船に入ったときに自分の体重であふれるお湯がもったいなく感じます・・・
太陽光発電においてもお風呂(浴槽)とお湯の量の関係に似たようなものがあります。それは“出力値”と“合計出力”です。
一見同じものに見える出力値と合計出力。この違いがわからないと、実は損をすることがあるんです!
今日はこの出力値と合計出力の違いと、算出方法についてみていきたいと思います。
◇ 出力値と合計出力の違い
まず、合計出力ですが、“太陽光パネル1枚の発電量×枚数”で計算することができます。
例えば300wのパネルが20枚あれば6kwということです。
次に出力値です。出力値を算出するには、パワーコンディショナー(以下パワコン)の容量を調べる必要があります。
容量はカタログやパワコンの下面などに記載されています。仮に5kwとします。
この場合、6kwのパネルと5kwのパワコンがありますが出力値はどうなるのでしょうか?
答えは5kwになります。
また、5kwのパネルと5.5kwのパワコンの場合、出力値は5kwになります。
そうです、出力値とはパワコンとパネルの“低い値”のことをいいます。
これが、出力値と合計出力の違いです。
◇ 浴槽と湯量で考えると
文章だけではわかりにくいと思いますので、身近なものに置き換えてみます。
例えば、お風呂。
浴槽の最大容量が100ℓのときに、120ℓのお湯を入れるとします。
その場合の浴槽内のお湯の量は何ℓですか?お分かりのとおり、100ℓですよね。
また、同じ浴槽に80ℓのお湯を入れた場合はどうでしょうか?もちろん、80ℓです。
このように、“注ぐ湯量=パネルの合計出力” “浴槽内の湯量=出力値”
とすれば、出力値と合計出力の違いが分かりやすいかと思います。
◇ 出力値を計算できないと何が問題なの?
太陽光発電の売電期間には10年と20年の2つがあります。
この2つは、太陽光発電の出力値によって区分され、出力値が10kw未満で10年間、10kw以上で20年間になります。
そのため、あなたが20年間の売電期間を希望して、10kwのパネルを搭載した場合。このとき、※1.太陽光発電のシステムとしては、9kwのパワコンがあればいいのですが、出力値が9kwになります。
すると、出力値が10kw未満になるため、売電期間が10年になってしまいます。
もし20年間の売電期間にしたいのであれば、5.5kwパワコンを2台設置して、出力値を10kw超えるようにしましょう。
出力値を把握しておかないと、売電期間が変わりますし、あなたの売電収入も減る可能性があることを覚えておきましょう。
※1.太陽光発電の場合、パワコンの最大容量より、1.2倍ほどのパネルの合計出力が望ましいとされています。これはパネルで発電した電気をパワコンで変換する際に、ロスが生じるからです。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
パフォーマンスを最大限引き出すための太陽光パネルの枚数は、パワコンの容量の〇〇倍!?
◇ まとめ
出力値がいかに重要かおわかりいただけましたか?
太陽光パネルとパワコンの最大容量の低い値が「出力値」になります。
もし、あなたが20年間の売電期間を求めているならば出力値はとても重要です。太陽光パネルだけではなく、パワコンの容量も10kw以上にすることを忘れないようにしましょう。
お子さんが成人するまでの期間、売電収入があるということは家計にとって計り知れないメリットになるでしょう。
あとから気付いても、費用や時間のコストは甚大です。
たかが出力値、されど出力値です。この記事を読んでいただいて計算できるようになればよいですが、販売店に確認することで教えてくれるでしょう。
損をしないためにも、出力値のことを頭に入れて太陽光発電を選んでみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 舛本