こんにちは!マスモトです。
「太陽光発電をつけたい!」と考えたときに、何枚の太陽光パネルを乗せるべきなのか、気になりませんか?
もちろん、屋根の形や大きさにもよって制限もありますが、実はパワコンによって“適量”があるんです!
今日は、パワコンを基準にして、効率の良い太陽光パネルの枚数の決め方をご紹介していきたいと思います。
◇ そもそも“パワコン”ってなに?
パワコンとはパワーコンディショナーの略で、太陽光パネルで発電した電気(直流電流)を家庭内で使える(交流電流)ように調整してくれる機械です。
パワコンで変換した電気は、電力会社に売電したり、分電盤を通して、家庭内に電気を流しています。
そのため、太陽光発電の心臓部ともいえるのがパワコンになります。
パネルで発電した電気を変換する際に10%~20%ほどの電気を失いながら変換しています。
つまり発電した電気を全て活用できているわけではない、ということを覚えておきましょう。
◇ パワコンの容量の1.2倍が目安
今お話ししたように、パネルで発電した電気を全て変換できているわけではありません。
例えば、4.8kwの太陽光パネルを乗せている場合。
パワコンで電気を変換したときには、3.84kwになっています。(20%のロスがある場合)
実際に電気を変換する際に20%ものロスがでることは、最近のパワコンではほとんどありません。
しかし、どんなに質の良いパワコンでも100%変換することできませんのでご注意ください。
では、パワコンの容量に対して、どのくらいの太陽光パネルを搭載するのが望ましいのでしょうか?
あくまで目安になりますが、“パワコンの容量の1.2倍の太陽光パネルを搭載”するのが良いです。
パワコンが4.0kwの容量だから太陽光パネルも4.0kwでいい、というわけではなく変換ロスも踏まえて、太陽光パネルは4.8kwを選びましょう。
◇ 過積載に注意
パワコンの1.2倍の太陽光パネルを乗せるのがよいと言いました。
では、それ以上の枚数を乗せるとどうなると思いますか?
例えば、さきほどの4.0kwのパワコン。
“最大容量”が4.0kwのため、どれだけ発電しても変換時には4.0kwにしかなりません。
パワコンの容量を大きく上回る太陽光パネルを乗せることを、“過積載”といいます。
そして、過積載によりパワコンの容量を上回る余分な発電した電気はカットされています。
これを“ピークカット”といい、過積載はもったいない電気を発生させることにつながります。
そのため、より多くの発電量を得ようと太陽光パネルを増やしても、初期費用がかさみ、無駄な出費になってしまうのです。
つまり、過積載は費用対効果を下げることになるので、“適量”を心掛けるようにしましょう。
◇ 太陽光の専門家としてはやはり1.2倍
いかがでしたか?
実は、あえて過積載にすることで、常にパワコンの容量いっぱいの電気を得る方法もあります。
しかし、やはりピークカットで発生するもったいない電気を考えると、ピークカットがあまり起きないパワコンの容量の1.2倍をオススメします!
今回はパワコンを基準に、効率の良いパネルの枚数を選ぶ方法をお話ししましたが、あくまで選定する一例です。
もちろん、屋根の大きさによって太陽光パネルの枚数に制限がかかる場合もあります。
また、南面と西面に搭載する多面設置の場合でも、その限りではありません。
あくまで、マイホームがメインで、太陽光はオプションです。
あなたが描くマイホームに合う太陽光発電を選ぶには、やはりお近くの展示場や住宅会社に相談してみるのが一番の近道になるでしょう。
家づくりサポーター 舛本