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市街化調整区域の土地を買って家を建てる際のメリットとデメリット

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こんにちは!續(ツヅキ)です。

車で街中から郊外まで1時間も走ると、いろんな景色が見えてきますよね?例えば熊本なら熊本市から八代市までの間、福岡なら福岡市から糸島市までの間とか。

比較的都会的な風景から、だんだんと郊外に行くにつれて街並みものどかなものに変わっていきます。実は土地は、都市計画法という法律のもと、どのような街づくりをするかが決められています。

建てられる建物に制限がかけられているというわけです。都市計画区域は「市街化区域」「市街化調整区域」「非線引都市計画区域」の3つに分かれます。土地探しに興味があるあなたなら、基本的に「市街化区域」でしか住宅を建てられないことは聞いたことがあるかもしれませんね。

しかし、基本的に家が建てられない「市街化調整区域」でも、家を建てられる場合も。建築可能な土地が売りに出ている場合、人気物件になっていることだってあります。

確かに人気の理由にはうなずけますが、やはり基本的には家を建てられないところなので注意も必要。今日は、そんな市街化調整区域のメリットとデメリットをご紹介します。

そもそも市街化調整区域って?

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まず、市街化調整区域とはどんなエリアなのか確認します。市街化区域が一般的に建物が立ち並ぶエリアなのに対し、市街化調整区域は市街化を抑制している区域です。田畑が広がるエリアなどが市街化調整区域に該当し、基本的に建物を建てることはできません。

3つのメリット

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①安い金額で広い土地を購入可能
市街化調整区域は市街化区域と比べてあまり開発が進んでいなため、便利とは言い難い場所も多いです。そのため、価格が比較的安いのがメリット。

周囲に建物が少ないため、1区画当たりの面積を広めに取ることも可能です。例えば、市街化区域なら1区画60坪前後のところを、市街化調整区域なら80坪~100坪ほどというケースもあるようです。

②税金が安いことが多い
一般的に土地を購入すると、固定資産税がかかります。固定資産税は土地評価額に対して毎年かかるものですが、市街化調整区域の場合は土地価格が安い=土地評価額が低いため、固定資産税の負担も少なくて済みます。

また、市街化区域には都市計画税がかかります。土地評価額の0.3%程度が固定資産税とは別に課税されるんですが、市街化調整区域の場合この都市計画税は非課税。

市街化区域の場合は、これから市街化を進めて学校や公園、道路などを整備するために費用が必要です。市街化調整区域の場合は、むしろそうした開発を抑制しているので非課税というわけです。

③のどかに暮らせる
市街化区域は市街化を抑制するエリア。大きな建物が建ったりするのを制限するため、比較的静かな周辺環境の中で暮らすことができます。

デメリットは?

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①インフラは要注意
市街化を抑制するエリアのため建物が少ないです。そのため、インフラが整備されていないことも。水道や電気を敷地内まで自分で引く必要がある場合は、数十万~百万単位の多額の出費になることもあります。安い土地だと思って買ったのに、あとから思いがけない出費があることもあるので要注意です。

②周辺環境に恵まれていない場合も
これはのどかな暮らしができるメリットの裏返しでもあります。開発を抑制する地域のため、スーパーやコンビニは近くにないケースがほとんど。学校までの距離も近くはありません。のどかな暮らしができる半面、買い物へはどうやって行くかなどの対策を建てておく必要がありそうです。

③手続きが煩雑
市街化調整区域に家を建てる場合は、家を建てるために「開発許可」という申請手続きが必要になります。この手続きには費用もかかり、時間もかかります。

まとめ

今日は市街化調整区域のメリットとデメリットを挙げてみました。経済的なメリットがある半面、基本的に市街化を抑制するエリアなので、もし家を建てるなら思わぬデメリットがあるのも確か。安いからと言って飛び付かず、慎重に検討した方がよさそうです。

家づくりサポーター 續大介

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續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。