こんにちは!續です。
最近とある不動産情報サイトを見ていたときのこと。分譲地で土地33坪というものを発見しました。それは関東の分譲地で、10区画以上ありますがどれも30~33坪。
金額は約30坪の建物とセットで約3500万円でした。やっぱり関東は土地が高いんだなあと、改めて実感しました。
九州では分譲地なら50坪以上ある場合がほとんどで、60坪以上もたくさんあります。だから、何となく「土地は60坪以上ないと」って思いがちですが、30坪の土地でも希望の家を作ることは可能なんです。
ただし、九州は関東と違って移動の足として車は必須。2台以上もごく当たり前です。車庫が必要になるので、30坪台の土地は現実的にはあまり多くはありません。
土地の広さは、理想の家が建つかどうかを左右します。また、広さによって金額も変わるため土地探しはとっても重要です。
実は、土地にはどれだけの大きさの建物を建てられるのか法律で制限があります。カギになるのは「建ぺい率」と「容積率」。土地探しをするときは、あなたの理想の家が建つのかどうか見極めが必要になります。
一階部分の面積…建ぺい率
簡単に言うと、その土地に対して建てられる1階部分の面積のことです。平屋で建築予定ならここだけ見ておくと大丈夫です。建ぺい率は住宅地の環境を守るために土地計画法によって定められていて、地域によって異なります。
60%というものが多いですが、中には40%というところもあります。仮に土地が60坪で建ぺい率60%であれば、
60坪×60%=36坪
1階部分で36坪までの家は建てることが可能です。平屋でも十分な広さだし、駐車場2台分は確保できそうですね。
仮に土地50坪で建ぺい率40%だとしたらどうでしょう。
50坪×40%=20坪
1階部分で20坪まで建築可能です。そんなに狭くはありませんね。
建てられる総面積…容積率
容積率とは、その土地に対する総面積の比率です。2階建てなら、1階と2階の面積になるので、2階建て以上を計画中ならここを見る必要があります。(※地域によっては3階以上の建物が建てられない場合があります。)
容積率が大きいほど大きな家が建てられるというわけです。住宅地だと200%が一番高いようですが、中には80%というところもあります。仮に土地が50坪で建ぺい率60%、容積率200%なら、
50坪×60%=30坪まで(1階部分)
50坪×200%=100坪まで(総面積)
普通に生活する分にはまったき問題ない広さと言えそうです。
でも、土地は広くても大きな家が建てられない場合もあります。
土地60坪で建ぺい率40%、容積率80%なら、
60坪×40%=24坪まで(1階部分)
60坪×80%=48坪まで(総面積)
建てられるのは48坪まで。これだと、家族が多い場合や2世帯住宅の場合は少し狭い場合があるかもしれません。先ほどの50坪の土地よりも建てられる家の大きさは小さくなってしまうんです。広い土地を買っても、そこに希望する家が建てられないなんてことは絶対避けたいですよね。
土地は広ければ広いほどいいというわけではありません。あなたが希望する家は、50坪以下の土地でも可能かもしれないんです。土地情報を見る時は、広さや金額だけでなく、どれだけの大きさの家が建てられるのかを見てみてくださいね。