こんにちはマスモトです!
2009年から太陽光発電の売電が始まって、今年でちょうど10年。
売電を保障する、固定買取価格制度(FIT法)では10kw未満の太陽光発電の売電期間は10年間です。
そのため、今年の11月に売電が終了する方(卒FIT)が出てきます。
売電が終了すると一体どうなるのでしょうか?
太陽光発電をこれから搭載しようとお考えのあなたも、10年後の卒FITのことを考えておくべきです。
今日は話題の卒FITについてと、その後の対策について見ていきましょう。
◇ 卒FIT後はどうなる?
国が保証する売電期間が終了しても、実は売電はできます。
ただし、売電単価が激減するんです。
どれくらい下がるのかというと・・・
今年の11月に発電が終了する方は、今まで1kwあたり48円で売電していました。
それがなんと、1kwあたり7円になってしまうんです!
一か月あたり300kw売電していたと仮定すると、14,400円の売電収入があったのが、卒FIT後は2,100円に。
単純に12,300円の収入減になり、年間では147,600円の減収です。
こうなると、家計にとって大打撃になるのはいうまでもありません。
◇ 九州電力が“仮想蓄電池サービス”を発表
九州電力も卒FITのお客様向けに新たなサービスを構想しています。
それは“仮想蓄電池サービス”です。
一体どういうものなのかというと・・・
「売電ではなく電気料金を値引きしますよ」というものです。
九州電力ではまだ具体的なプランを発表していません。
しかし、四国電力において同様のサービスをすでに提供しています。
おそらく似たようなプランになるかと思いますので、次項で四国電力のサービスについてお話しします。
◇ 四国電力の“ためトクサービス”
月2,700円の定額利用料金を支払うことで、7円で売電するのではなく、
「電気を四国電力に預けることで、電気料金から値引く」というものです。
例えば300kwの余剰電力(売電)がある場合、卒FIT後にそのまま売電すると、
300kwh×7円(売電単価)=2,100円 の売電収入
となりますが、ためトクサービスを利用すると、
150kwh×32.56円+150kwh×8円-2700円=3,384円
となり、1,284円お得になります。
電力の預かり限度は150kwhで150kwhまでは1kwhあたり32.56円の単価になります。
150kwh以上の余剰電力は、卒FIT単価の7円ではなく8円で買い取ってくれます。
月額の利用料金を払わなくはならないデメリットがありますが、何もせずに7円で売電するより、経済メリットが生じます。
◇ まとめ
卒FITを迎えることによって、売電収入は期待できなくなります。
電気の売買が自由化され、余程高く買ってくれる電力会社が出てくれば、話は別ですが。
残念ながら、現在そのような会社はありません。
卒FITを迎える場合、売電することから離れ、いかに電力を活用していくかに焦点をおきましょう。
そのための“仮想蓄電池サービス”は初期費用もなく始められ、経済メリットもあります。
しかし、万が一の際には非常用電源として活用できないという点が、最大のデメリットでもあります。
あくまで“仮想”ですので、地震や大雨の際に活躍するのは“実機”である蓄電池になるでしょう。
太陽光発電を取り巻く環境は、目まぐるしく変化します。
電力会社はもちろん、お近くの展示場スタッフも太陽光発電について把握しています。
お気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 舛本