こんにちは!舛本(ますもと)です。
テレビで芸人が「勝てる競馬」みたいなことを言っていました。いわく、「しっかりとした下調べやデータがあれば負けることはない。」というようなことを言っていました。
でも、公営ギャンブルとして成り立っている以上、結局は胴元(どうもと)が勝つのがギャンブルの真理だと思います。
結局何が言いたいかというと、太陽光発電はギャンブルとは違いますよ!と言いたいんです!
つまり、高価な太陽光発電を購入しても“もと”はとれるということです!
ただしあなたが間違った太陽光の使い方をした場合、そうとは限りません。
今日は太陽光の利回りを下げている要因を3つご紹介していきたいと思います。
◇多面設置の太陽光
太陽光発電に最も適した方角は真南です。これは日射量が最も多いからです。
日射量=発電量といえるほど太陽光発電において、日射量は重要です。
真南の発電量を100とした場合、東・西の発電量は70~80ほどになります。
屋根が四方にある、寄棟(よせむね)屋根の場合、各屋根の面積は小さくなり、太陽光パネルを設置できる枚数も少なくなります。
そのため、より多くのパネルを設置したい場合、東面や西面の屋根にも太陽光パネルを設置することになります。
しかし、多面設置することで、費用対効果が下がるうえに、施工費用も割高になってしまう可能性があります。
発電効率も落ちるうえに施工費用も高いのであれば、もちろん利回りも落ちますよね。
寄棟屋根に太陽光を設置する場合は、このことを必ず把握しておきましょう。
以前「太陽光発電に最も適した屋根の形とは?」という記事を書いていますので参考にして頂ければと思います。
◇間違った電気料金のプラン
九州電力HPより引用
太陽光とは関係ないようにみえる電気料金プラン。しかし、選ぶプランによって電気料金をより節約することが出来るんです。
たとえば、九州電力の『電化でナイトセレクト』
家庭用太陽光発電の多くは、発電して“余った電気を売る”余剰契約です。
昼間に電気を使用する場合、発電した分を優先的に使用しています。
反対に夜間は常に電気を購入している状態です。
そこで、料金プランを“昼間に高く”“夜間に安く”できる『電化でナイトセレクト』にします。
すると、昼間の料金単価の高い電気をなるべく買わずにすみ、夜間の安い電気を購入することになり、結果として電気料金を抑えることが可能です。
しかし、あなたのライフスタイルによっては必ずしもそうとは限りません。
まずはどの時間帯にどれくらいの電気を使っているのかを確認することが利回りを高める第一歩になります。
◇メンテナンスの放置
発電量の低下などの目に見える問題はもちろん、定期的に、設置している太陽光パネルの状態を確認してもらいましょう。
気付けなかったパネルの傷や破損、汚れ。これらは発電量の低下を招くので、売電収入が減少したなと感じたら必ずメンテナンスを依頼しましょう。
費用が発生する場合もありますが、なかには施工業者や販売店が無償でメンテナンスを引き受けてくれることもあります。
面倒だし、とりあえず放置。というのはむしろ危険です。なぜならば住宅火災を招くこともあるからです。
ハトが屋根に巣を作り、太陽光の配線をつついて断線し、発生した火花がハトの巣に燃え移り火災が発生したという実例もあります。
こうなると、設置しているパネルはもちろん、あなたの大切な家が台無しになってしまいます。
太陽光のもとがとれるとかいう話ではなくなるので、メンテナンスは必ず行いましょう。
◇まとめ
いかがでしたか?
・多面設置は費用も発電効率も悪いので、あまりオススメはしない
・ライフスタイルにあった電気料金プランに変更する
・システムに異常を感じたら必ずメンテナンスを行う
寄棟屋根の場合は設計段階で、住む前に電気料金プランをそれぞれ考え、住み始めた後にメンテナンスを行いましょう。
1つでも怠ると、太陽光発電の恩恵を最大限に受けることはできません。
せっかくですから、太陽光を買ってよかったなぁと実感できるのがベストです。少しでも分からないことがあれば、すぐに販売店に相談してみましょう。
家づくりサポーター 舛本