こんにちは!舛本(ますもと)です。
最近私の愛車の燃費が悪いなぁと感じています。
長年乗っているので経年劣化と言われればそれまでですが、メーカーの公表値からずいぶん燃費が下回っているので他にも原因が有るのかもしれません。
太陽光発電においても同じように、思っていたよりも発電していない!売電収入が低い気がする!といったようなことが起こりえます。
それは、車のように経年劣化も考えられますが、実は他にも気付いていない原因が有るのかもしれません!
今日は、太陽光発電の発電量が低くなる3つの原因について一緒に見ていきましょう。
◇経年劣化によるもの
先程のお話にもありましたが、やはり経年劣化は発電量が少ない原因の一つに挙げる事が出来ます。
パネルの発電力が弱まるのもそうですが、パワーコンディショナー(以下パワコン)の劣化が最たる原因です。
パワコンの寿命は、約10年と言われています。
よって、10年を迎えるころには設置当時と比べて2割ほど発電量が減少することがあります。
パワコンは、パネルで発電した電気を家庭内で使用できるように変換してくれる機械なので、パワコンの劣化は発電量の減少に直結します。
もし、10年後も太陽光発電を十分に活用していきたいということであれば、修理や交換をオススメします。
◇破損・キズ・汚れによるもの
パワコンの劣化は発電量に直結しますが、発電するためのパネルの劣化も発電量に直結します。
パネルの破損やキズ・汚れの原因は、台風などの強風時の飛び石によるものや、鳥のフンなどによるものです。
よく「パネル1枚くらいならキズがあっても交換しなくていいだろう」ということを聞きますが、これは誤りです。
電圧の関係でパネル1枚の破損や汚れによってシステム全体の発電量を下げてしまうからです。
特にパネルの破損は、発電量の低下だけではなく漏電による感電や、火災のリスクが高まるので必ず交換・修理をするようにしましょう。
2Fに設置している場合は清掃や手入れが大変ですが、発電量の低下が明らかにおかしいときは一度施工業者に確認してもらうのが良いでしょう。
◇設置方位や、影によるもの
太陽光パネルの最適な設置方位は、真南です。見積の際などにもらえる発電シミュレーションも、方位を真南で作成してあることが多いです。
しかし、実際に設置する段階で西面や東面の屋根に設置することになったときは要注意です。
なぜなら、南面に比べて日射量が低下してしまうからです。“日射量=発電量” といってもいいくらい、日射量は太陽光発電に置いて重要です。
南面に比べて西面・東面の屋根は70%~80%ほどの日射量しかありません。
そのため、特に機械の不調でもなく発電量が低いのは、そもそもの設置面が原因の可能性があります。
また、南面に設置している場合でも近隣に高い建物があって、日中に太陽をさえぎる場合も、日射量が低下するため発電量も低下します。
設置面を変えるには、施工費が再度発生するうえに屋根の強度を落としてしまうのでオススメしません。
これは太陽光発電を設置する際に、屋根に穴をあけて金具を止めるからです。
設置してから、「しまった」となってしまわないように、方位の確認や近隣の建物、影のかかり方などを設置前に必ず確認しておきましょう。
◇まとめ
今回の記事をまとめると、
1. パワコンの寿命は10年なので、長期的にみる場合は交換や修理をしないと、発電量の低下を招く。
2. パネルの故障・破損・汚れは放置しない、発電量の低下だけではなく事故の恐れも。
3. システムの設置前に方位や影のかかり方を把握しておく。
太陽光発電は、環境保全だけではなく、家計的にも優しいものです。しかし、システムの状態や設置の仕方によってはむしろ悪影響を与える物になってしまいます。
車や家電などと同じ様に、定期的なメンテナンスを行う事で本来の働きをすることができます。メンテナンスは販売店などに相談することで、気軽に行う事が出来ます。
発電量が低いなと感じたら、なんらかの故障かもしれませんので、まずは販売店に相談してみましょう。
家づくりサポーター 舛本