こんにちは!家づくりサポーターの永江です。
家を契約する際に必ず見せられるのが見積書。でも、住宅関係の用語ってけっこう難しい言葉が多いですよね。
そこで今回は、見積書の中でも「一体何の工事?」と感じる人が多い「屋外給排水工事」についてお話ししていきたいと思います。
屋外給排水工事って何なの?
まず前提として知っておきたいのは、家の前の道路の下に上水道管と下水道管が通っているということ(下水道管は場所によっては通ってないところもあります)。
家で使う水(給水)は、この上水道管から引っ張ってこないといけませんよね。そして、家で使った水(排水)も、前の道路の下水管に流さないといけません。
家と道路の中の上下水道管をつなげるため、敷地の中に配管を埋め込んでいく作業が「屋外給排水工事」というわけです。
簡単に図にするとこんな感じ(本当に簡単な図で申し訳ないです…)
屋外給排水工事の金額は、基本的には配管が何mになるのかで金額は変わってきます。
5mと10mだったら、当然配管が短くて済む分、5mの方が安くなりますよね。なので、家の配置が道路に近いほど、金額は安くなるケースが多いです。
水道引込工事って何だ?
さて、ここまで屋外給排水工事の話をしてきましたが、さっきの図をもう一回見てみてください。
「あれ?水道引込工事って何だ?」
そう、こんな近距離で、おまけに似たような名前で、別の工事が発生しているのです!
水道引込工事とは、道路の中の上下水道管(本管)から、敷地の中に枝管として引き込む工事のことです。
「そんなのほとんど変わらないんだから、別の工事にしなくてもいいじゃん!」と思ってしまいがちですが…
こんな風に別工事にしてあるのは、れっきとした理由があるんです。
水道引込工事は不要なケースもある
水道引込工事は、必ず必要な工事というわけではありません。
例えば、昔は家が建ててあったりした場合は、既に引込工事が行われているケースもあります。
その場合は、配管の太ささえ問題なければ水道引込工事はいりません(住む人数によって、必要な配管の太さは変わります。もし必要な太さより細い場合は、やり替え工事が必要です)。
他にも、家を建てるために作られている分譲地では、先に引込工事を終わらせているケースが多いです。この場合は、引込工事の代金は土地の価格の一部に含まれています。
こんな風に、水道引込工事は必ず必要になる工事ではないため、一緒くたにして混同しないように別工事としてあるんですね。
まとめ
おさらいのために、さっきの図をもう一度。
屋外給排水工事は、道路から引き込まれた枝管と家をつなげるために、配管を敷地内に埋め込んでいく工事。
水道引込工事は、道路の中の本管から、敷地内に枝管を引き込む工事です。
紛らわしくて分かりにくい用語ですが、イメージつかんでいただけたでしょうか?
今後も、こんな風に分かりにくい用語を解説していけたらなぁと思います。
それでは、また。
家づくりサポーター 永江弘輝