家づくりサポーターの長田です。
家づくりを進める時の流れってご存知ですか?
最初に家づくり全体にかけられる予算を計算して、その中で「建て物にいくら」「土地にいくら」「諸費用としていくら」というように金額の振り分けを行います。
予算の振り分けが終わったら、その次に行うのは土地探し。
土地が決まらなければ、どんな建物が建てられるのかが決まらず、間取りの話も進めることができないからです。
ただ、“家を考える前に土地を購入する”という流れが原因で、多くの人が家づくりをした後に後悔してしまう落とし穴があります。
今回は、土地選びをする時にやってしまいがちな失敗例についてご説明します。
土地選びの予算をオーバーする人が続出…
土地選びをする時には、土地の購入予算と希望のエリアを照らし合わせながら物件探しをすることになります。
インターネットの土地情報サイトで調べてみたり、住宅会社や不動産会社に土地を調べてもらうと、様々な形状や価格帯の土地が見つかるでしょう。
そんなときに起こりがちなのが、土地の予算オーバー問題。
土地の金額は、以下のような条件が揃っていれば高くなっていきます。
☑形が綺麗な四角になっている「整形地」
☑利便性が高くて人気のエリア
☑南側が道路に面している「南側道路の土地」などなど
そのため、いくつかの土地の選択肢が目の前に並べられた時、どうしても条件の良い土地が気になってしまい、「建物の予算を少し削れば、この土地が買えるよね…」という考えに至ってしまう方が多くなるんです。
これは、家づくりをする上でやってはいけない落とし穴。
建物の予算を削ってしまうと、希望していた家が建てられなくなったり、家族の生活に合わない家となってしまう可能性があります。
それでも、土地探しの段階ではまだ建物の詳細なプランが決まっていないため、建物代を削ったことによって家のプランがどのように変わってしまうか分かりにくく、「少しくらいなら…」と土地代に回してしまう人が増えてしまうんです。
メインは土地ではなく家ではありませんか?
土地探しをしつつも忘れてはいけないのは、「この買い物のメインは、土地ではなく家だ」ということ。
家づくりを始める時に、「子供が成長して部屋が狭くなってきたから広い家に住みたい」「もっと家事がラクになる間取りの家を建てたい」など、叶えたい要望はありませんでしたか?
最初に建物の予算を計算する時には、そのような要望をヒアリングしたうえで必要な金額を確保することになります。
なので、建物の予算を削るということは、希望している間取りを手放すということに繋がってしまうのです。
また、家づくりの全体予算を引き上げてでも、条件のいい土地を購入しようとする人もいます。
しかしそうすると、月々の住宅ローンの返済が家計を圧迫したり、旅行や外食、子供の塾などの費用に充てられなくなる可能性もあります。
これらの理由から、土地選びをする時には、最初に決めた予算内で購入できるようにする必要があるんです。
いかがでしたか?
もし、土地の予算内で購入できる物件があまりいい条件とは言えなくても、建物のプランニング次第でカバーすることができます。
日が当たりにくい土地であれば、家の中に自然の光が効率的に入る場所を計算して採光窓を設置したり、駐車スペースの確保が難しそうな土地であれば、建物の形状や外構工事で調整したり…
建物代金に余裕があればそのようなこともできるんです。
土地探しをする時には、土地の条件ばかりを見るのではなく、「この土地に家を建てるならどんな家が建てられるんですか?」と住宅会社に相談しながら、予算内で暮らしやすい間取りの家づくりができるようにしましょう。
家づくりサポーター 長田