「注文住宅の見積りをもらったけど、項目が多すぎてよく分からない。この見積り金額が高いの?安いの…?」
住宅会社から見積りをもらうと、その項目の多さにビックリすると思います。一言で「家」といっても、数万点の部材や部品を組み合わせて作られています。そのため必然的に見積り書の項目も多くなります。
また、残念ながら各住宅会社で見積書の形式は統一されていません。そのため、見積を3社から取ると、形式の違う3種類の見積書を比較しなければなりません。
しかし、建築知識の無い一般の方が見積書の項目一つ一つが適正かどうかを確認していく作業はかなり大変です。そこで本日は住宅会社から見積りをもらった時に確認すべきポイントを3つに絞ってお伝えします。
注文住宅の見積書をもらった時に確認すべき3つのポイント
①自分たちの住宅購入予算が明確になっているか?
まず、見積書をもらう前にやっておくべきことが一つあります。それは、自分たちの住宅購入予算を明確にしておくことです。予算が明確でないと、出された見積り金額が適正かどうか判断することができません。
また、その予算の金額も「土地代、建物代、諸経費含めて3550万円まで」といったように、できるだけ具体的にしておきましょう。「大体3000~4000万くらい」とザックリしていては危険です。
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もし見積書をもらった段階で予算設定ができていない場合は、その見積書を見るより先に予算を設定することをオススメします。
②見積り金額にどこまで含まれているか?
見積書で最初に確認すべきことが、見積金額にどこまでの費用が含まれているかです。建物工事には大きく分けて「本体工事費」と「別途工事費(付帯工事費)」があります。
しかし、住宅会社によってはこの見積書に「別途工事費(付帯工事費)」が含まれていない場合もあります。先ほど申し上げたとおり、住宅会社の見積書には決まった形式がありません。
そのため、契約前は「本体工事費」だけで安く見せておいて、安さに魅かれて契約すると「別途工事費(付帯工事費)」も含めた見積書を出される場合があります。
なので、見積書をもらった時は「本体工事費」と「別途工事費(付帯工事費)」が含まれているか必ず確認しましょう。もし「別途工事費(付帯工事費)」が含まれていない場合は、概算でもいいのでその金額を含んだ見積書をもらうようにしてください。
③見積書にある項目以外で、追加になる可能性がある費用はないか?
見積書に「本体工事費」、「別途工事費(付帯工事費)」が含まれているかを確認したら、その次は見積書にある項目以外で、追加になる可能性がある費用がないかを確認します。
例えば、建てる土地の地盤の強さ等は、調査してみないと分かりません。調査した結果、地盤が弱いということであれば補強が必要になり、その費用が追加されます。
このように、調査をして初めて分かることもあります。ということは、見積りの段階で100%狂いの無く予算を出すのはほぼ不可能です。そのため、「予算=見積金額」にするのではなく、「予算>見積金額」として、予算に少し余裕を持たせておくことが必須です。
×「予算=見積金額」
○「予算>見積金額」
また、打合せを進めていく中でオプションを付ける場合もあります。そうするとさらに金額も上がります。そのため、キッチンのグレードアップ等、よく付けられるオプションはあらかじめ見積もりに入れておいてもらったほうが安心です。もしそのオプションが必要なければ削るだけなので、予算を追加する必要がないからです。
いかがでしたか?
住宅会社から見積りをもらった時に確認すべき3つのポイントをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
実は、自分で確認するよりも大事なことがあります。それは「気の利く担当者(営業)」を選ぶことです。気の利く担当者であれば、想定される費用をできるだけ盛り込んだ形で見積書を作ってくれるので、話がスムーズです。
さらに経験豊富な人であれば、「あの辺は地盤補強費必要だろうなぁ。見積りに入れておこう。」というように、経験則で判断してくれます。(もちろん調査は必須ですが。)
家づくりは自分たちが最低限の知識を身につけることも大切ですが、それと同じくらい良い担当者を選ぶことが大切ですよ。