こんにちは。丸本です。
住宅ローンと言うと“借りるときの金利”ばかりに注目しがちです。では、住宅ローンの金利以外の比較ポイントをご存知でしょうか?
「金利は安く借りれたけど、保障内容が微妙…」、「色々と手続きが面倒…」と後悔することがないように、金利以外の比較ポイントをご紹介します。
「住宅ローンを借りるときの金利が大事なのは分かったけど、他に比較するポイントは?」とお悩みの方はぜひご一読ください。
金利以外の住宅ローン比較ポイント
①団体信用生命保険の保障内容
一般の銀行で住宅ローンを借りる場合は、団信への加入は必須かつ無料になります。(フラット35の場合は加入は任意かつ有料です。)
一般的な団体信用生命保険は、主債務者が亡くなった場合のみ住宅ローンの支払いを免除する保険です。しかし住宅ローンによっては病気を患って働くことができなくなった場合にも支払いが免除されることも。またそれに加えて要介護状態になってしまった際に住宅ローンの支払いが免除される場合もあります。
それらの保障については、無料の場合もあれば、一部有料の場合もあり様々です。住宅ローンに付帯している保障が豊富に揃っていれば、現在加入している医療保険を見直して、保険料を少なくすることもできます。
②繰上返済の手数料
次に繰上返済の手数料です。コツコツ行うことで効果が大きくなる繰上返済ですが、度々手数料が掛かっていてはその効果も減ってしまいます。そのため、繰上返済の際に掛かる手数料は必ず確認しましょう。
一般的な地方銀行の場合、インターネット経由なら無料、窓口で行うと有料(税別3000~5000円)となるようですが、例外もあるかもしれませんので確認しておいたほうが無難です。
③繰上返済の最低金額
繰上返済は基本的に早ければ早いほど利息の軽減効果も高くなります。しかし、もし「繰上返済は最低100万円以上」といった条件がある場合、そのお金が貯まるまで繰上返済を待つことになります。できるだけ最低1万円以上から繰上返済ができる住宅ローンが良いでしょう。
<一緒に読みたい記事>住宅ローンの繰上返済っていつすべき?ベストなタイミングは子どもの年齢で判断する!
④繰上返済の種類 「期間短縮型」、「返済軽減型」の有無
繰上返済には大きく分けて二つの方法があります。一つが「期間短縮型」、もう一つが「返済軽減型」です。期間短縮型は早くローン返済を終えたい人向け、返済軽減型は毎月のローン支払額を減らしたい人に向いています。
利息の軽減効果は期間短縮型のほうが大きいので、ほとんどの方が期間短縮型を選ぶことになります。しかし、一部の金融機関では繰上返済の際にこの期間短縮型が選べないこともあります。そのため、繰上返済の方法として期間短縮型も選べるのかどうかは確認しておきましょう。
<一緒に読みたい記事>住宅ローンの繰上返済について知っておくべきこと。そのメリットと具体的な利用方法を解説!
⑤事務手数料、保証料の金額
事務手数料や保証料は、住宅ローンの契約をする際に支払う必要があります。一般的な地方銀行の場合、事務手数料は5~6万円前後、保証料は借入額の2%前後といった条件が多いようです。
⑥金利優遇の条件
金融機関によっては、その金融機関で普通口座を作り、その普通口座を給与振込口座にしたり、毎月支払う光熱費等の引き落とし口座にすることで、金利を優遇してくれる場合があります。
しかし勤務している会社によっては給与口座を指定されている場合もあると思います。給与口座と住宅ローンの引落し口座が別になると、毎月給与口座から住宅ローン引き落とし口座にお金を移さなければなりません。「それぐらいなら…」と思うかもしれませんが、20~30年もそれを続けるとなると面倒です。
そういったデメリットも考えた上で、金利優遇の条件を呑むかどうか検討すべきでしょう。
いかがでしたか?
住宅ローンの金利以外で比較すべきポイントをご紹介しました。最後にポイントをまとめておきます。
○金利以外で比較すべきポイントは「団信の保障内容」、「繰上返済の条件」、「金利優遇の条件」。
○団信の保障内容が揃っていれば、医療保険等の支払い額も減らすことができる。
○特に総返済額を減らすには繰上返済の条件が重要。できるだけ1万円以上から返済できる住宅ローンを借りる。
と、ここまで金利以外の比較ポイントを解説してきましたが、一番大切な比較ポイントは金利だということは忘れないでくださいね。いくら他の条件が良くても金利が高ければあまり意味がなくなります。賢く選んで少しでも総返済額を減らしましょう。