こんにちは!續(ツヅキ)です。
時々イベントなどで住宅展示場に来場されたお客様のお話を聞いてみると、「将来は親と一緒に住むかも」という方がけっこう多くいらっしゃいます。そんな時、親世帯、子世帯のどちらかだけが住宅ローンを返済するのではなく、親子で一緒に行う方法があります。
それが、「親子リレーローン」です。
実際に活用される方が多く、同居を考えている方たちにとっては力強い味方なんですが、見落とすと大変な注意点も。今日は親子リレーローンについてご紹介します。
親子リレーローンとは?
親子が同居する場合に使われる住宅ローンで、はじめは親が返済し、高齢になったり定年退職した後に子どもに引き継ぐことができる制度です。
親子一緒に返済したい場合や、親が高齢で住宅ローンを組めない場合などに利用されます。
メリットは?
では、通常の住宅ローンと違って親子リレーローンはどんなメリットがあるんでしょうか。主に3つのメリットが挙げられます。
①返済期間を長くできる
通常、住宅ローンは80歳までに完済することとなっているケースが多いです。もし親世帯が高齢で住宅ローンを組もうとすると、短期間で返済する必要があるので月々の返済額が多くなってしまいます。
でも、親子リレーローンなら親子2代での返済を前提としているため、返済期間を長く設定することが可能に。そのため月々の返済額を低く抑えることができ、無理のない返済計画を立てることができます。
②借入額を増やせる
親子で同居する場合、必然的に家も大きくなり、その分建築費用も多くかかります。親子どちらか一方でローンを借りる場合、どちらか一方の収入をもとに借入額が決まるので、必要な額を借りられないことも考えられます。
親子リレーローンなら、親子双方の収入を合算することが可能。だから、より多くの金額を借りることが可能になるんです。
③それぞれの負担割合に応じて住宅ローン控除を受けられる
親子双方が所得税の負担を軽減できる、というのもメリットの一つです。はじめは親が返済しますが、子の返済が始まっていなくても住宅ローン控除を受けることができます。
注意点は?
親子で同居するには便利な制度ですが、注意点もあります。それは、親が亡くなった場合も債務は消えず、子が返済する必要がある、ということです。というのも、実は団信の加入は子になっているパターンが原則。そのため親が返済する予定のローンがあった場合、親が亡くなっても子がローンを払う必要があるんです。
親子双方の収入を合算すると、かなり大きな額を借り入れる場合もあり、万が一の場合は返済が大変ですよね?そんな事態に備えて、親も万が一に備えて死亡保障のある保険に入っておくことなど検討すべきです。
まとめ
今日は親子リレーローンのメリットと注意点についてご紹介しました。以下に当てはまる人はこの方法を検討してみる価値がありそうです。
・親子同居を検討している人
・二世帯住宅を検討している人
・親が高齢で希望額を借りられない人
・親が高齢で短期間でローンの返済をする必要がある人
どれかに当てはまるなら、今日ご紹介したメリットと注意点を確認して検討して見てくださいね。
家づくりサポーター 續 大介