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【住宅ローン】変動金利で借りて、あとから固定金利にする時の落とし穴とは?

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こんにちは!續(ツヅキ)です。自分の家を建てる時、ほとんどの人が経験するものに住宅ローン選びがあります。住宅ローンの金利には固定と変動の2つがあり、どちらにするかで悩む場合が多いようです。

ある調査によると、変動で借りる人が半数、残りの半数は全期間または一定期間固定の金利で借りています。

半数の人が借りている変動金利は、固定金利よりも低めに設定されているためもし金利が上がらなければ返済額が少なくて済むということがメリット。そのため、最初は金利が低い変動金利で借りておいて、仮に金利が上がったら固定金利に借り換えをしようと考える方も多くいらっしゃいます。

でも、その場合意外な落とし穴があるってご存知ですか?変動金利が上がった場合、すでに借り換えるには手遅れな場合があるからです。今日は変動から固定への住宅ローン借り換えに潜む注意点についてご紹介します。

住宅ローン金利はどうやって決まる?

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固定金利と変動金利が決まる仕組みはこうです。

■固定金利
固定金利は「長期金利」と連動しています。日銀が行っているいわゆる「ゼロ金利」政策もこの長期金利の政策です。

■変動金利
変動金利は「政策金利(短期金利)」と連動しています。政策金利も日銀が決定します。

変動金利が上がった時は固定金利も上がっている

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昨年秋に日銀はゼロ金利政策の微調整を発表し、長期金利の上昇を事実上容認。すると、固定型の住宅ローン金利もやや上昇しました。このように、長期金利の変動は固定金利に影響を与えます。

一方、日銀の発表後も変動金利に変化はありませんでした。なぜかというと、金利が上昇する場合はまず市場の予想が反映される長期金利が上昇し、その後経済の実態を反映した短期金利が上昇するからです。

そのため、住宅ローンの変動金利が上昇してきたからそろそろ固定に切り替えようとしても、その時にはすでに固定金利が上がっている可能性が高いんです。

変動金利は固定金利よりも低めに設定されているのはメリットなんですが、いざ金利上昇の局面に入った時に借換えをする見極めは簡単ではなさそうです。

まとめ

今日のポイントです。

☑変動金利は固定金利よりも低めの設定になっている。
☑金利の上昇はまず固定金利から。次に変動金利が上がる。
☑変動金利が上がったから固定に借換えようとした時にはもう固定金利は上がっている可能性が高い。

変動金利で住宅ローンを借りている人にとって、将来の金利上昇に備えての情報収集はとても大事です。でも、注意したいのは市場の金利に一喜一憂して間違った行動をとること。

こうならないようにするために、資金計画や返済計画をファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家と一緒に立てたり、借り換え等を検討する場合も一度相談してみるようにしましょう。

家づくりサポーター  續 大介

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續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。