こんにちは!家づくりサポーターの永江です。
冒頭の写真、とっても雰囲気のある素敵な和室ですね。いかにも古民家、古き良き日本って感じです。
かたや次の写真は・・・
今度の写真は、モダンな感じの和室ですね。今の戸建て住宅では、内装の雰囲気にあわせて、こういったモダン和室を取り入れる方が多いです。
さて、こんな風に一口に『和室』と言っても、デザインに違いがあります。このデザインの差は、実は和室の基本的な作り方に違いがあるってご存知でしたか?
真壁和室?大壁和室?
和室の作り方は『大壁』と『真壁』に分けられます(正確には、和室以外でもこの作り方の分類はあるんですが、今の住宅では特に和室で大きな違いがでます)。
大壁とは、柱が見えないように、壁の中におさめる工法。真壁とは、壁よりも外側に柱が出るようにする工法です。
言葉だけでは難しいと思いますので、簡単に下記に図解しときます。
最初の古民家的な写真が『真壁工法』、モダンな和室の写真が『大壁工法』で作られたものなんですね。
真壁のメリット・デメリット
『真壁』で作られた和室は、写真のように「ザ・和室」という雰囲気を醸し出すことができます。真壁は日本の昔からの工法であり、見えている柱や梁が醸し出す雰囲気が、本格的な和室を作り上げてくれます。
しかし、大壁と比較してコストが高くなるというデメリットがあります。真壁は、説明のように柱がそのまま目につくことになります。目につく部分に見た目の悪い木材は使いたくないですよね。
見た目の良い木材は、当然コストがかかってきます。だから真壁は大壁に比較すると割高コストになってしまうんです。
大壁のメリット・デメリット
対して『大壁』は西洋から入ってきた工法です。壁一面がクロス張りで柱のでっぱりがないため、家具がスッキリと置けます。
今の住宅は一般的には『大壁』で作られています。だから和室を大壁で仕上げた場合も、本格的とまではいかず、どちらかといえばモダンな雰囲気のある和室になるんです。
和室に本格さを求めていない方、モダンな和室がお好みの方は、大壁の和室を選ぶといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
ここまでの話をまとめると…
本格的な和室をお求めの場合は、真壁の和室。ただし費用は少し割高に。
モダンな和室をお求めの場合は、大壁の和室。
これくらいを押さえておけば、大丈夫ですよ!
それでは、また。
家づくりサポーター 永江弘輝