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【新築現場】コンクリートの基礎をブルーシートで覆う本当の理由とは?

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こんにちは!續(ツヅキ)です。

私が毎週行っている展示場のすぐ近くに新しいモデルハウスの新築現場があります。完成まではあと1カ月くらい、と言ったところでしょうか。何もない更地に建物が出来上がっていく様子は、毎週見ていてなんだかワクワク。完成が楽しみです。

建物を建てる前やることと言えば、まずはコンクリートを流し込んで基礎(土台]の部分の工事をします。その後基礎をブルーシートで覆ってしばらくそのままにするんですが、ブルーシートで覆う理由ってご存知ですか?

「基礎を雨で濡れないようにするため」

実は私も最初そう思ってましたが、実はこれって間違いです。本当の理由…あなたは何だと思いますか?

理由は「水分を保つ」ため

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ブルーシートで覆われているのを見ると、何となく水に濡れるとまずいものって思いがちですよね?例えば、台風の後で瓦が飛んでしまった屋根とか。でも、基礎をブルーシートで覆うのは雨に濡れないためじゃありません。

ブルーシートで覆う理由は、「乾燥を防ぎ水分を保つ」ためなんです。

基礎はコンクリートでできてるんですが、最初ミキサー車から流し込む時は水を含んでドロドロの状態で流し込みます。ドロドロの状態なので、乾燥させることで固めるのでは?と思われがちですが、実はそうではないんです。

基礎はコンクリートと水分が化学反応を起こすことで固まっていきます。乾燥してしまうとなかなか固まらないんです。だから、ブルーシートで基礎を覆うことで水分の蒸発を防ぎ、基礎をしっかり固めているというわけです。

化学反応を起こす際に熱も発生するので、冷ますために水をかけることもあるようです。基礎を作る際は水分がとても重要なんです。固まるまでの期間は季節や天候によっても変わってきますが、一般的には数日かかるといわれています。

もしブルーシートで覆わずに急激に乾燥してしまうと、固まったコンクリートに小さなひび割れが入ってしまうケースも。家が建ってしまうと基礎は簡単にやる直しができません。だから、急激に乾燥しないよう細心の注意を払って作業をします。

水にぬれるとダメな場合も

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それでは、具体的に基礎が濡れてもいい場面を挙げてみます。

・現場にコンクリートを流し込んだ後
・コンクリートを流し込んで数日たった後の雨

先ほど書いたように、コンクリートが固まる時は水分が必要です。だから、いったんコンクリートを流し込んでしまえば濡れても問題ありません。

ただし、コンクリートが濡れるとダメな場合もあります。それは、「コンクリートを流し込む最中」。ミキサー車の中で計算された割合で水分とコンクリートが混ざり合ってますが、それを流し込む際に雨が降ってしまうとそのバランスが崩れてしまいます。

多少の雨なら問題ありませんが、まとまった雨となると品質が低下することもあるので作業を延期する場合が多いです。

まとめ

今日は基礎をブルーシートで覆う理由をご紹介しました。私も住宅会社に入るまでこんな理由だとは全く知りませんでした。

家づくりはほとんどの人が初めて経験です。だから、知らないことがたくさんあって当然。今回のブルーシートのことのように、一般的には常識と思われることでも、家づくりに関してはそうではないということもあります。

それに、家づくりは専門用語も多く素人にはわかりづらいこともたくさん…。だから、家づくりで疑問点があれば、ぜひ住宅会社のスタッフに聞いてみてください。

「へー、そうだったのか!」という豆知識が増えると、家づくりも楽しくなると思いますよ。

家づくりサポーター 續 大介

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續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。