こんにちは!續(ツヅキ)です。
先日、お引き渡しをさせていただいた方のところへ住み心地に関するアンケート調査に行ってきました。
その方とは住み心地だけでなくいろんなことをお話しできたんですが、家の中で特に気にいているとおっしゃっていたのが小上がりの和室。モデルハウスで見てすごく魅かれたそうで、実際に取り入れたそうです。
あえて段差を作り、空間にアクセントを与えてくれる小上がりの和室。実は最近取り入れる人が増えています。
私も実際に見てすごくいいおうちでしたが、人によってはデメリットに感じるところもあり、それを知らずに作ってしまうと後悔するかもしれません。
今日は小上がりの和室を作る前に知っておきたいメリットとデメリットについてご紹介します。
小上がりの和室のメリットは?
・立体感のある空間を作ることができる
全面段差のないフラットな部屋と比べ、小上がりの和室で段差をつけることで立体感のある空間になります。
家の中にメリハリが生まれ、おしゃれな雰囲気を作ることができます。
・段差を収納にできる
段差の部分に引き出しを入れて収納にできるのもメリットの一つ。
リビングや寝室などの部屋のスペースを削って収納を作るのには限界がありますよね?
でも、小上がりの和室の下を収納にできれば、部屋の広さはそのままにして収納スペースを広げることができます。
・段差でくつろげる
段差があることで「ベンチ」のような役割を果たしてくれます。
家族や友人と話をする時に、ちょっと腰掛けられるのはうれしいポイントです。
また、フラットな部屋と比べて小上がりがある分目線が高くなり、キッチンやリビングにいる人と目線が近く話をしやすくなります。
目線が高くなる分、テレビも見やすくなるというメリットもあります。
デメリットは?
多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
・乳幼児には危険な高さ
段差は大人にとっては腰掛けられてちょうどいいものですが、乳幼児にとっては危険な高さになる場合も。
例えば、小上がりの和室の段差は30~40センチくらいが多いですが、赤ちゃんが寝がえりをして落ちてしまえばけがをすることだって考えられます。お子さんが小さい場合は注意する必要がありそうです。
・狭く感じられる場合も
立体感のある空間づくりができる一方で、部屋のレイアウトや天井の高さなどが関係し部屋が実際よりも狭く感じられるケースもあります。
・バリアフリーには向かない
段差があるということは、バリアフリーには向いていません。将来介護が必要となった場合、段差をなくしてフラットな状態へリフォームするケースもあるようです。
小上がりの和室を作る際の注意点
小上がりの和室にはいいところもあれば、そうではないところもありますね。では、もし作ろうと考えているならどんなことに注意すればいいでしょうか?ポイントを2つご紹介します。
①段差は中途半端な高さにしない
もし段差をつけるのなら、おススメは30~40センチの高さです。10センチくらいの高さだと段差に気付かずつまづいてしまうことも。
50センチ以上の高さになると、高すぎて腰掛けられなくなりますし、建った時に天井も低くなってしまいます。30~40センチであれば、収納を作ることも可能な高さです。
せっかく小上がりの和室を作るなら、中途半端な高さにして後悔しないよう注意しましょう。
②使い方を具体的にイメージする
段差はアクセントとして活用できる一方、小さいお子さんがいる家庭や、介護などで日常生活に段差があると不便な方にとってはマイナスになることもあります。
せっかく小上がりの和室を作るなら、事前に使い方のイメージをしておきましょう。
例えば、
☑休みの日にはパパの昼寝スペースに。
☑仕切りをつけて、来客時の客間として使う。
☑ここからテレビが見られるように、リビングの配置を工夫する。
などなどです。
具体的なイメージが湧くと全体のレイアウトの中でどう配置すべきかも見えてきます。せっかく小上がりの和室を作るなら、今日お伝えしたメリットデメリットを踏まえ、具体的に使い方のイメージをしてみてくださいね。
家づくりサポーター 續大介