部屋を実際よりも広く見せるための3つの秘密とは？

こんにちは！續(ツヅキ)です。

「家づくりを考え始めたきっかけは？」という質問に対してよくある答え。それは「子どもの成長につれて部屋が手狭になった」というもの。家族が増えたりすると、部屋が足りないだけでなく収納も不足しがちです。

賃貸のマンションやアパートの場合、4LDK以上の部屋はかなり少なくなるので、4LDK以上の家に住みたいと考えたタイミングで家づくりを検討される方が多いです。

家は狭いよりも広いほうがいいですが、実は日本の家って昔と比べると狭くなっています。でも、たとえ延床面積が狭くてもある工夫をすることで部屋を広く開放的な空間に見せたり使ったりすることも可能になります。今日は部屋を広く見せるための3つの秘密についてご紹介します。

日本の家の床面積推移

国土交通省のデータによると、平成11年から平成29年までの間、新築の持ち家の平均延床面積は少しずつ減少しています。この18年の間に、139.3㎡(約42.2坪)から120.5㎡(約36.5坪)へ約15％減少し、住宅のコンパクト化が進んでいます。

この理由は、まず世帯人数の減少が挙げられます。核家族化や少子化が進んでいるからです。さらに、経済状況やライフスタイルの変化から、住宅ローンの負担を少ない比較的コンパクトな家が人気になったり、家の大きさではなく内装や外観などの自分のこだわりに予算をかける人が増えています。

こうした理由から、比較的コンパクトな家のニーズが以前よりも高まってきています。

たとえ延べ床面積が広くない家だとしても、狭くて窮屈な感じではなく広く開放的な空間にしたいですよね？実は、工夫次第で実際よりも部屋を広く見せることは可能なんです。その3つの秘密をご紹介します。

①スキップフロア(中二階)を取り入れる
スキップフロアとは、階段の途中にある中二階に当たるスペースのことです。広さが同じ部屋でも、高さのあるほうが広く感じます。スキップフロアを採用すると部屋に高さを出すことができ、同じ広さの部屋でも視覚的に広く見せることができます。

吹抜と連動させるとより井を高くすることもでき、広い空間が可能になります。スキップフロアの場合、階段下を収納として使いやすいというメリットもあります。

②壁を作らない
あえて視界を遮る壁を作らないというのも工夫の一つです。例えば、リビングと和室が隣接している場合、壁を設けずLDKと一体化させた方がつながりのある広い空間に見せることができます。

子ども部屋も壁を作って2つに分けると壁の分狭くなってしまいますが、壁を作らなければより広く使えます。

③色選びを工夫する
これは見落としがちなポイントなんですが、実は色選びも部屋を広く見せるポイントの一つです。天井や壁、床の色は明るければ明るいほど、空間を広く見せる効果が高くなります。実際より広く見せようとする場合、白系の色、アイボリーなどの淡い色を選ぶのがおススメです。

逆に赤系の明るい色は狭く感じさせてしまう効果がありますので注意して下さいね。

今日は空間を広く見せるための工夫についてご紹介しました。できるだけコンパクトな家を建てたいというニーズが高まっている背景には、工夫次第で実際よりも広く見せる技術の進歩があるのかもしれません。家づくりのポイントとしてぜひ使ってみてくださいね。

家づくりサポーター　　續　大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。