こんにちは!家づくりサポーターの平尾です。
日本の住環境を代表する建築材である“畳”。これは日本にしかない特有の文化です。
畳を使用している和室は客間や寝室など用途を選ばず使用できます。私の実家では来客時の応接間として、夜は母親の寝室として利用していました。
洋室の家が多くなっている現在でも、家の一ヶ所には畳を使用した和室を設けたいと考えている人も増えています。
畳といえば“い草”と思われる方も多いかと思います。和室に入った時に香ってくる“い草”の香りにどこか懐かしさを感じますよね。
しかし、住環境の変化により畳を取り巻く環境も変わっています。
その中でも注目されているのが「和紙畳」です。「和紙畳」とは原料である天然の和紙をコヨリのように巻き、い草のような形にしたものを編み込んだ畳です。
今回は和室に「和紙畳」を使用するメリットとデメリットをご紹介します。
和紙畳のメリット
①はっ水性に優れている
和紙畳は飲み物をこぼしてしまってもサッと拭き取れるほど、はっ水性に優れています。1、2時間程度ならコーヒーなどの飲み物を放置していても、シミになる心配もほとんどありません。
②丈夫で長持ち
和紙に樹脂コーティングを施しているため、い草の畳に比べると約3倍の耐久性があります。お子様の遊び場として使用される場合には、お子様が走り回ったり、おもちゃで遊んでもい草のようにささくれが出来たりということがありません。
③カビが発生しにくい
カビは畳にこもる湿気による水分か発生します。しかし、和紙畳は先程もお伝えしました通り水分に強いのでカビが発生しにくいのです。
④日焼けしにくい
い草の畳は日が当たってしまうとどうしても日焼けをして変色してしまいますが、和紙畳は紫外線にも強いので、日焼けを気にせず使用できます。和室に窓を設けて、日光を取り込みたい方にもおすすめです。
デメリットは?
①い草ではないので、い草の香りがしない
当たり前のことですが、い草ではなく和紙なのでい草特有の香りはありません。この
香りを楽しみにされている方にはデメリットになってしまいます。
②使いすぎてしまい傷んでしまうことも
耐久性に優れているがゆえに、交換目安時期を大幅に超えても使い続けてしまう方もいらっしゃいます。耐久性に優れているとはいえ、使いすぎてしまうと傷みが激しくなります。10~15年を目安に「傷んできたかな」と感じた時には早めにメンテナンスを受けましょう。
③価格が割高になってしまう
和紙畳はご説明した通りメリットが多く高性能な分、価格が高くなっています。種類にもよりますが、機能を追求すると自然と価格も比例して上がってしまいますね。
まとめ
今回は和室に和紙畳を利用するメリットとデメリットをご紹介しました。
和紙畳は耐久性や撥水性に優れているというメリットがある一方価格が上がってしまいますので予算についてはしっかりと検討しなければなりません。
居間や客間、寝室にもなる汎用性の高さが魅力の和室を作りたいけど、い草畳は「汚れやすいし掃除が大変」、「子どもが遊ぶのにささくれがあると危ない」などの不安がある方は和紙畳を検討されてみてはいかがでしょうか?
家づくりサポーター 平尾