イエスタ

家づくりに失敗しないためのブログ

一生に一度の家づくりで失敗しないために必要な知識や判断知識が身についていくお役立ちブログ。自分たちが建てたい家が見えてくる。

メニュー

空気がきれいな家にするために知っておきたい24時間換気方式の違い

wall-768765_640

こんにちは!家づくりサポーターの永江です。

今回は換気についてのおはなしです。換気と言っても「窓をあける」換気じゃありませんよ。

住宅には『24時間換気』というものが義務付けられています。簡単に言うと『家が勝手に換気をしてくれる』んです。便利な世の中ですね(笑)

実はこの24時間換気。家族の健康にかかわる大事なことを防いでくれているんです。

24時間換気の目的は『シックハウス』を防ぐこと

少し前に話題になったシックハウス症候群。住宅に使われている建材などから出るホルムアルデヒドなどの化学物質が原因で、頭痛、鼻水、喉の痛み、目のかゆみなどの症状が出る症状ですね。

24時間換気は、このシックハウスを防ぐ目的で作られました。1時間で家の中の空気の1/2を換気して、化学物質の濃度を少なくしてくれているんです。

つまり、24時間換気が、あなたの家族の健康を守ってくれているってわけですね。

24時間換気には3種類あるんです。

換気

そんな家族の強い味方である24時間換気。あんまり知られていませんが、実は3つの種類があるんです。

上の図のように、

第一種換気はファン(機械)の力で外の空気を取り入れて、ファン(機械)の力で中の汚れた空気を外に押し出す。

第二種換気はファン(機械)の力で外の空気を取り入れて、中の汚れた空気を自然の力で外に押し出す。

第三種換気はファン(機械)の力で中の汚れた空気を外に押し出して、自然の力で外の空気を取り入れる。

簡単にいうとこんな感じです。専門的な話をするとお勉強のような話になってしまうので、ここではお話ししません。

新築の家を建てる時、どの種類が使われてるかは住宅会社次第。ここからは会社選びの際の参考に、それぞれの換気方法のメリット・デメリットをご紹介していきましょう。

第一種換気のメリット・デメリットは?

woman-687560_640

まずは第一種換気のメリット・デメリットから。第一種換気は、吸気も排気もファン(機械)の力で換気する方法ですね。

第一種換気のメリットは、なんと言っても『熱交換』が出来ること。これも小難しい話は置いておいて、簡単に言いますね。

「外の暑い(冷たい)空気を取り入れる時に、室内の涼しい(暖かい)空気の温度になるべく近づけてから、外の空気を取り入れてくれる」という素晴らしいシステムのことです。

外の空気の温度に左右されにくいので、真夏・真冬でも室内の温度のコントロールがしやすくなりますし、エアコンも通常より弱くしても大丈夫な状態が実現できるんですね。

反対に第一種のデメリットは、他の換気の種類に比べて高額になってしまいがちというとこでしょうか。機械自体も他より高かったり、空気を通すダクトも他より高くなったりするんです。

第二種換気のメリット・デメリットは?

ファン(機械)の力で吸気して、自然の力で排気する第二種換気。メリット・デメリットは書きません(笑)というか、そもそも一般の住宅ではほぼ100%に近く採用している会社が無いからです。

なので「こんな種類もあるんだね」くらいの認識でいいと思います。

第三種換気のメリット・デメリットは?

question-mark-2123966_640 (2)

さて、最後に第三種換気。自然の力で空気を取り入れて、機械の力で排気する方式でした。

実はこれが昔から最も一般的に使われている種類だったりします。これまでの経験と実績、そして費用が安価であることから、今でも多くの住宅会社がこの方式を採用しています。メリットは、やはり安いということですね。

逆にデメリットはというと、自然の力で吸気するので、外の空気がそのまま入ってくること。外気に影響されやすいんです。

夏はせっかく涼しくした室内に、もわっとした暑い空気が入り込む。冬は暖かくした室内に、冷たい空気が入り込む。これじゃあなんだか損した気分ですよね。

僕がおすすめするのは第一種換気!

2ae4ec48eb55ae189560e8bb40caa89f_s

色々と書いてきましたが、おすすめしたいのは第一種換気です。省エネが当たり前になっている現在、初期投資で少し高くなってしまうとしても、第一種換気を採用するのが一番良いと考えてます。

あなたも、住宅会社選びの際には、第一種換気かどうかチェックしてみてくださいね!

それではまた。

家づくりサポーター 永江弘輝

永江 弘輝

2013年に医薬品メーカーから住宅会社に転職。約二年の住宅営業マン経験の後、現在はイベント企画の立案・運営を担当。もっぱらの楽しみは、毎晩の晩酌。ビールしか飲まない。そのおかげで、29才にも関わらず毎年の健康診断で肝機能の数値にビクビクしている。