土地探しをするときに、どのような要望を持っていますか?
新しく土地を購入してから家を建てる人たちの中で、土地の希望として特に多いのはこんなかんじです。
・学校まで近いところがいい
・庭が作れる広々とした土地がいい
・利便性の高いところがいい などなど。
しかし結論から言うと、そのような希望をすべて叶える土地はなかなかありません。
ですので中には、家づくりをしようと決心したものの、いい土地がないからと数年間かけて土地探しを続け、「まだ見つからない」と言っている人もいます。
ただ、そのような人はもしかしたら土地探しをしているうちに自分たちの生活や予算にピッタリな土地を見ている可能性があります。
どうしてそれに気付かなかったのかというと、上記のような希望ばかりに目が行ってしまい、ちょうどいい土地なのに「ここじゃないな」と切り捨ててしまっているのです。
重要なのは、土地に対する見方を固定せずに違った見方をしてみること。
今回は、先ほど紹介した土地に対する3つの希望を参考に、土地の見方の変え方を紹介します。
学校が遠い→子供の成長になる
子供の成長の事を考えると、学校までの通学路は1.5kmほどはあったほうがといいと言われています。
毎日その距離を歩くことによって丈夫な体作りにもなりますし、交通安全についても学ぶ事ができます。
さらに登校班で集団行動を学んだり、友だちとおしゃべりしながら行くことでコミュニケーション能力も身に付いたり友だちが増えたりと、様々なメリットがあるんです。
子供にとっては、登下校の時間も大切な思い出の1ページとなります。学校まで近ければ近いほどいいという考えはしないほうがいいかもしれませんね。
敷地が狭い→お金や手間の削減になる
「広々とした庭が造りたいから」と広い土地を購入する場合、まずは当然それだけ高い金額を準備する必要があります。
さらに購入費用だけでなく、敷地のまわりにブロック塀やフェンスを作るときはその分距離が長くなるので材料費用や工事費用もかさんでしまいます。
そして念願の広い庭を作ったとしても、その手入れにも手間がかかります。
特に雑草が生えるのは夏の暑い時期ですので、太陽に照らされて汗をかきながら草むしりをすることまで考えておいた方がいいでしょう。
庭が必要最小限だった場合はそのようなお金や手間の削減になります。
利便性が悪い→渋滞しにくく、静かな生活ができる
たとえ利便性が高い場所に家を建てたとしても、その周辺の道路が渋滞しやすかったらどうでしょう。
朝出勤する時や夕方買い物に行ったするときに渋滞するようであれば、かえってストレスが溜まりませんか?
また、夜遅くまで車やバイクが走っている音が聞こえるような場所で暮らすのも我慢できるでしょうか。
土地をみるときには「ここは利便性が悪いから」ということだけ見ずに、音や道路といった周辺環境についてもチェックしておきましょう。
いかがでしたか?
住宅用の土地は、同時に数百の住宅会社が狙っていますので、購入を決めるタイミングも非常に重要です。
土地を探すときには先入観や固定概念に惑わされないように注意し、ひとつひとつどんないいポイントがあるのかを考えてみましょう。
家づくりサポーター 長田圭史