こんにちは!
最近新しいスタッフが加わり、私も人に教える機会が増えてきました。ふと、自分が住宅会社に入社した時に、分からなかったことや困ったこと等を思い返していたんです。入社してからしばらくの間、私が勘違いしていた言葉が「建築条件付き」と言われる土地のこと。
私は、「建築条件付き」の条件は、外壁の色が指定されていたり、建築する「家」に対して何かしらの条件がある土地のことだと思っていました。でも、それは勘違いなんですね。
■建築条件付きの「条件」の内容とは
建築条件付きの土地の条件とは、簡単に言うと、「一定期間内に、指定した業者(住宅会社)で家を建築する」ということなんです。
建築条件付きの土地と建築条件がない土地の違いは図の通りです。
■建築条件付きで家を建てる3つのメリット
(1)住宅会社(工務店)選びをしなくていい
「建築条件付きの土地」では、土地契約において住宅会社が指定されています。なので、住宅会社の選定をする必要はありません。住宅会社の選定には時間がかかります。「建築条件付きの土地」なら、その時間を削減できます。
もし、「この住宅会社がいい」と思っている人や、親から「ここの住宅会社の人と付き合いがるから、ここで建てなさい」と言われている人は、建築条件なしの土地を探しましょう。
(2)間取り・プラニングが自由 ※自由でないことも
「建築条件付きの土地」では、住宅会社を指定されていますが、土地の買主(家を建てる人)が、希望する間取りで家を建てることができます。(住宅会社によっては、決まったプランの中から選ぶだけという場合もあります)
間取りやデザイン等、家にこだわりがある人にとってはメリットですし、自分たちのライフスタイルに沿った家を建築することができます。
(3)建築途中をチェックできる
建売住宅と比較してみましょう。「建築条件付きの土地」の場合は、これからその土地に家を建築します。なので、基礎工事から完成までを自分で見に行くことができます。完成済みの建売住宅ならば完成した家しかチェックできません。
施主様に「家づくりで楽しかったことは?」と聞いた時、家がどんどん形になっていく過程を見るのが楽しかったと仰っていました。一生に一度の家づくりですし、完成までの過程も楽しめるなら楽しみたいですね。
■建築条件付きで家を建てる2つのデメリット
(1)希望の建築会社で建築できない
「建築条件付きの土地」では、住宅会社を指定されています。そのため、「この住宅会社のこの商品の雰囲気で家を建築したい」と思っている人にとっては、デメリットとなりえます。
(2)完成物が見られないので、イメージと違う場合がある
建売住宅と比較してみましょう。建売住宅の場合は、すでに家が完成しているため、周辺環境、家のデザイン、間取り含めて完成物も確認でき、「イメージと違った」なんてことはありえません。
これから、家の間取りやデザインなどを決めていく場合、実物が見れないため、広さや色味などイメージと違ってくる部分があるかもしれません。そうならないためには、色んな情報をキャッチしたり、完成現場見学会などを活用しましょう。
どうでしたか?
今回は「建築条件付きの土地」について、ご説明しました。土地情報等を見ている時、たまに出てくる「建築条件付き」の文字。その条件とは、「一定期間内に、指定した業者(住宅会社)で家を建築する」というものでした。メリット・デメリットをしっかり把握して、自分たちにぴったりの素敵な家づくりにしましょう。