こんにちは!
家づくりサポーターの長田です。
住宅ローンを利用して家づくりをする時には、最大で35年間返済し続けることとなるので、毎月の支払い計画は慎重に計算して無理のない返済をしていくことが重要です。
しかし、どんなに細かい支払い計画を立てていても、予期せぬ収入減や大きな出費は発生するかもしれません。
例えば、不況による給料の減額やリストラによる転職によって収入が減少したり、家族が大きなケガや病気をして医療費がかかったり、住宅ローンを組む時には考えてもいなかった状況に陥ってしまうこともあります。
もしも住宅ローンの返済が苦しくなって延滞してしまうと、どのようなことになってしまうかご存知ですか?
そして、そうならないための対策としてはどんなことがあるのでしょうか。
今回のブログでは、住宅ローン返済が苦しくなった時の返済条件の変更について紹介します。
延滞が続くと、家が売りに出されてしまう!
住宅ローンを借りた本人が返済困難になり、支払いが延滞するような状態が続くと、一旦は保証会社が本人に代わって返済します。
そしてその立て替えた代金は、住宅ローンを借りた本人に一括で請求されて返済を求められます。
もしこの時に立て替え代金を返済できなかった場合は、資金の調達のために家が競売にかけられる…という法的な手続きが行われることとなり、せっかく建てたマイホームを手放さなくてはならなくなります。
「今月は払えなかったけど、来月に2カ月分まとめて払えば大丈夫…」
そう思っていても、実際にそのお金が準備できるかは分かりません。
支払いが延滞して返済できない金額になる前に、できるだけ早く借入先の金融機関に相談して、返済条件を変更してもらいましょう。
金融機関によって対応の内容が少しずつ変化しますが、ここでは住宅ローンの返済条件の変更例を4つ紹介します。
毎月の収入が減少、または多額の出費があった場合の2つの変更
月々の給料が減ることになったり、予期せぬ医療費や教育費がかかったことでローンの支払いが家計を圧迫させてきた時は、次の2つの対策があります。
☑返済期間を延長して、毎月の返済負担を減らす
返済期間を延ばすことで、月々の返済額を減らすことができます。
その分、完済時の年齢が上がってしまいますので、定年退職や年金受給のタイミングとの兼ね合いを見ながら検討してみましょう。
☑一定期間の返済額を減らす
返済期間はそのままで、一定の期間だけ返済額を減らすこともできます。
この場合は完済時の年齢は変わりませんが、減額期間が終了すれば減額していた分の返済も上乗せされますので、減額期間中に収入を安定させることが必要になります。
ボーナス収入が減少した場合の2つの変更
住宅ローンの支払い計画に『ボーナス返済』を組み込んでいた場合、予定していたボーナスが少なくなったり、転職してボーナスの金額が下がってしまうと返済が難しくなってしまいます。
そのようなときは、次のような2つの対策があります。
☑ボーナス返済分の金額を、毎月の返済分に回す
ボーナスで返済する予定だった残金を、月々の返済額に上乗せすることで打ち消すことができます。
当然ですが、毎月の支払いが上がってしまうので、ライフスタイルや収支のバランスを見直す必要があります。
☑一定期間、ボーナス返済を減額
ボーナス収入が一時的に下がっていて、将来的にはまたボーナス金額も上がって安定してくることが分かるのであれば、一定期間のボーナス返済金額を減額することもできます。
こちらも減額期間の終了後は減額していた分の金額がボーナス返済に上乗せされることになります。
いかがでしょうか
家づくりをする前にいろいろなライフプランを想定していても、予想外の事が起きる可能性はありますし、どれくらい家計を圧迫するかも分かりません。
一番大事なことは、無理なローンを組まずに万一の事に備えた貯蓄ができる余裕を持っておくということ。
そしてもしローンの支払いが家計を圧迫してきたら、延滞してしまう前に借入先の金融機関に相談しましょう。
対応の内容は金融機関によって変わりますので、借入を行う前にその点も確認しておくと良いかもしれませんね。
家づくりサポーター 長田