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住宅購入時の住宅ローンの借入可能額を年収で計算してはいけない理由とは?

こんにちは!松浦です。

突然ですが、現在のあなたの年収で、住宅ローンがいくら借りれるかご存知ですか?

おそらくほとんどの人が「分からない」でしょう。私自身もいくら借りれるのか分かりません。

住宅購入を検討されていて、住宅展示場や住宅関連のイベント、セミナーに参加された方はもしかすると聞いたことがあるかもしれません。

「住宅購入は年収の7倍まで」

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住宅会社の営業さんや銀行員に、自分が住宅ローンをいくら借りれるか質問すると、よく言われるフレーズです。

答えてくれる人によっては7倍ではなく、5倍や6倍と聞く場合もあります。

実はこの考えとても危険なのです。その理由についてみていきたいと思います。

「返済負担率(返済比率)」をご存知ですか?

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本題に入る前に、今回のカギとなる「返済負担率」について軽く説明します。

返済負担率とは、月々の手取りの給与(収入)のうち、住宅ローンの返済額がどのくらい占めているかを表す割合です。

例えば、手取り月収20万円、住宅ローン返済月額5万円の場合、返済負担率は

5÷20×100=25%となります。

金融機関の審査基準は30~35%程度といわれていますが、実際は支払う方次第なので個人差がありますのでご注意ください。

「住宅購入は年収の7倍まで」が危険な理由

例をもとに、返済負担率を見ていきましょう。

住宅ローンの借入額を「年収の7倍」にした時の返済負担率

上の表のように、年収300万円と年収700万円の返済負担率はどちらも約29%と金融機関の審査基準より下回っています。

しかし、月収の約3割が住宅ローンに支払うことになると、残りの7割で水道光熱費や、教育費、食費などを賄うことになります。

総務省の家計調査によると、「2人以上の家族の生活費平均内訳」は約30万円と言われています。

年収300万円の人は大赤字、年収700万円でもギリギリの生活になる可能性も。

おすすめの住宅購入額の目安の計算方法とは?

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私がおすすめする住宅購入額の目安の探し方こちら。

「月収のうち住宅ローン支払いに回せる額」を把握する事。

一番分かりやすいのは「家賃」です。

住宅を購入すると家賃の支払いがなくなりますので、その家賃分をまるまる月々の住宅ローンの支払いに回すことができます。

他にも家賃に関連して、駐車場代や修繕積立金等があれば、それらも月々の住宅ローン支払いに加算できます。

現状で、支払いが苦しいと感じている場合や、貯金額を増やしたい場合は、上記の合計金額からマイナスすると良いでしょう。

住宅ローンの借入額と返済負担率はどのくらい違うのか?

「家賃を住宅ローン支払いに回せる額」とした時の返済負担率
上の表をみると、年収300万円と年収700万円のどちらも「年収の7倍」時の返済負担率よりも低くなっていることが分かります。

その分、月々の家計が緩和され、貯金や娯楽など、自由に使えるお金が増え、充実した生活を送ることができます。

おすすめの方法での住宅ローン借入額の計算方法で注意点があります。

仮に月々6万円を住宅ローンの支払い月額にするとした場合。

単純に「6万円×12ヶ月×35年間=2,520万円」としないでください。

金利やボーナス額など考慮する事がたくさんありますので、実際に計算する場合は、下記URL内のような計算式を使うようにしてください。

↓借入可能額の試算(返済額より算出)↓
https://www.hownes.com/loan/sim/borrowing_repay.asp

上記の計算式を使うと、2,520万円ではなく、2,120万円となり400万円も違います。

まとめ

スケジュール 打合せ

「住宅購入は年収の7倍まで」を鵜呑みにして計画をしてしまうと、返済負担率が大きくなり、実際にローンを支払い始めた時に、家計が苦しくなってしまう可能性があります。

実際に新築に住み始めた後も、充実した生活が送れるよう、ほどよい返済負担率を考えて住宅購入の計画を建てられる事をオススメします。

家づくりサポーター 松浦征久

松浦

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松浦 征久

熊本県天草市生まれ。長崎大学経済学部卒。通称「まっつぁん」。日頃は録画したTVを観ながら、SNSチェックやゲーム、読書、家事などをこなす暇が嫌いな多忙不器用人間。TVはドラマやアニメ、バラエティ、経済番組など週に30 チャンネルほど録画しているので残りの録画容量が心配でハラハラする日々。基本ツッコミ役だが、たまにボケると安定して“スベリ芸”を発動。低確率で必殺技“カミカミ芸”や“言いまつがい”が発動し大逆転することも。