「ネットで見積りができたりする住宅会社があるけど、その見積りって信用できるの?」
こんにちは。丸本です。
ネットで見積りができる住宅会社をたまに見かけますが、その見積りって信用して大丈夫なんでしょうか?結論から言うと、「ネットの見積り金額=家づくりの総額」ではないので注意してください。
住宅会社のネット見積の中身を知っておけば、「ネット見積では1500万だったのに、いつのまにか2000万円越えてた…」なんてことにはなりません。
■ネットで見積りができるのは、住宅の本体価格だけと思ったほうがいい
以前、うちの会社でもネット見積りを導入しようか検討したことがあるので分かるんですが、ネット見積りでは正確な金額は出せません。(なのでうちでは導入しませんでした。)なので、ネット見積りで分かるのは住宅の本体価格だけだと思っておいたほうがいいでしょう。
なぜかというと、注文住宅では建てる人によって要望が全然違うからです。そのため、注文住宅は、間取りや仕様、オプションを決めないと正確な建物金額を出すことはできません。
ネット見積りで分かる金額 | 実際に建てる時に掛かる金額 |
建物の本体価格 | 建物の本体価格 |
オプション | |
設計料 | |
付帯工事 |
例えば、ネット見積りでは建物の本体価格は安く見せておいて、実際に建てるときはオプションや設計料、付帯工事が高く設定し、そこで利益を取っている場合もあります。
坪単価を安く見せてお客さんを引っ張るのと同じ原理ですね。
ネット見積りの段階で仕様を細かく選べる場合もありますが、それですべて済んでしまうのであれば、その会社には設計もインテリアコーディネーターも必要がありません。でも、多分いると思います。笑
例えば外壁材は4種類から選べたとします。でも、どの素材のどの色を選べばいいか一般の人が分かると思いますか?
住みにくい間取り、変なデザインの外観になってしまわないように、アドバイスをするプロ(設計やインテリアコーディネーター)がいるんです。
■掲載されているプランそのままで建てることはほとんどない
ネット見積りでは、いくつかの規格プランが掲載されていてその中から好みの間取りを選ぶ形になります。
しかし、実際にその規格プランのままで家を建てることは稀です。
例えば、「東西に長いプランを選んでたけど、購入予定の土地が南北に長い」となったら、プランを変更しないと建てることができません。
また、「玄関を少し広くしてシューズクロークを付けたい」、「リビングはL字じゃなくて直線にしたい」、「1階に大きな収納スペースが欲しい」等々、実際に打合せを進めていくとこういった細かい要望が出てきます。
こういった要望を反映してすべて取捨選択した上で、正確な見積り金額を出すことができます。
■注文住宅は、ネットで見積りするより、実際にプランを作って見積もりしてもらったほうが早く進められる
ここまで読んでもらえば私が言いたいことはほぼ分かると思いますが、ネット見積りはやること自体ムダです。笑(エンタメとしてはいいかもしれませんが。)
なので、自分の家がいくらするのか知りたければ、実際に住宅展示場にいって、プロと相談しながら自分が建てたい家の間取りプランを作ってもらう。そして、見積りを頼んでください。
結果的にはそれが一番早く進められます。一生懸命時間を掛けてネット見積りをしても、そのまま建てることはほぼ無いと思いますよ。