「つなぎ融資を借りてとりあえず土地を確保するつもりだけど、借りるときの注意点ってあるの?」
こんにちは。丸本です。
土地を買ってその上に注文住宅を建てる場合、まずは土地代金をその土地の売主に払わなければなりません。しかし、住宅ローンが融資してもらえるのは家の引渡しを受けた後…。
そんな時に必要になるのが“つなぎ融資”です。住宅ローンの融資を受ける前に、土地代金などの先に払わなければならないお金を融資してくれます。
しかし、つなぎ融資を利用するときの注意点を知っておかないと、知らない間に損することになってしまいます。では、その注意点とはなんでしょうか?
つなぎ融資の利用期間はできるだけ短くする!
つなぎ融資を借りている間、元金の返済はまだ必要はありません(元金は住宅ローンの融資を受けた際にその中から払われます)。しかし、つなぎ融資が開始されてから元金を完済するまで、毎月金融機関に利息を払わなければなりません。
例えば1000万円の土地を取得するためにつなぎ融資を借りた場合、その1000万円の借入に対して毎月利息を払うことになります。
つなぎ融資の金利は2~3%前後と、住宅ローンの金利に比べて高く設定されています。そのため、つなぎ融資を借りている期間が長いと、その分高い金利で設定された利息を払わなければなりません。
つなぎ融資の利用期間を短くするためには?
つなぎ融資の利用期間を短くするためには、土地取得から住宅着工までの時間をできるだけ短くする必要があります。
つなぎ融資で「とりあえず土地が確保できて安心」したからといって、建物の打合せをゆっくり進めていると、その分着工が遅くなってしまいます。
もちろん注文住宅なので「色々見てから決めたい」、「インテリアにもこだわりたい」等々、時間が掛かってしまうのは仕方がない思います。しかし、迷って着工までの時間が延びた分だけ、「つなぎ融資の利息」というコストが掛かっているということを認識しましょう。
理想は土地を取得した日の翌日に着工することです(さすがにここまで段取りよく進むことはあまりないと思いますが…)。
そのため、土地は土地、建物は建物と別々に考えず、トータルな視点で考えることが大切です。
オススメの方法としては、土地を探すよりも前に住宅会社を先に選定して、建物のプランの打合せをしておくことです。建物のプランがある程度決まってきたら、住宅会社の担当に土地を探してもらうようにすると、土地取得から着工までの時間を短くできます。
一般の方が土地取得~着工までの段取りを自分だけでスムーズに進めることは難しいと思います。そのため、プロである住宅会社の人間に早い段階から相談しておけば、分からない時は相談できますし、面倒な手続きを代わりにやってもらえたりしますよ。
注文住宅でつなぎ融資を利用するときの注意点、いかがでしたか?
注文住宅でつなぎ融資を利用するときの注意点をお伝えしましたが、いかがでしたか?最後にポイントをまとめておきます。
○つなぎ融資の金利は2~3%と住宅ローンに比べて高い。利息をできるだけ減らすためには、利用期間をできるだけ短くする。
○つなぎ融資の利用期間を短くするには、土地取得から住宅着工までの時間をできるだけ短くする。
○土地取得から住宅着工までの時間を短くするためには、先に住宅会社を決めて間取りプランをある程度決めた上で土地探しを行う。
住宅ローンは3000~4000万円と大きな金額を借りるので、10~20万円くらいの増減に対して大雑把になりがちです。しかし、そのお金を自分の財布から出す場面を考えてみるとどうでしょうか。少しでも余計な費用は抑えたいはずです。
そのためにも、土地取得から住宅着工までの時間をできるだけ短くして、つなぎ融資の利息をできるだけ少なくしましょう。