「住宅ローン減税があるから、お金が戻ってきますよ」って言われたけど、いくらぐらい戻ってくるの?
こんにちは。丸本です。
住宅ローンを借りると、返済開始から10年間、住宅ローンの年末残高の1%が戻ってきます。とはいっても実際に現金がもらえるわけではありません。所得税や住民税が一部免除される形になります。
では、いくら戻ってくるでしょうか?
自分の住宅ローン減税額を正確に計算することは簡単ではありません。年収、借入額、返済期間、金利、扶養家族の人数、その時の住宅ローン減税制度の条件等々、様々な条件が関わってくるからです。
しかし、目安額を計算することはできます。住宅ローン減税でいくら戻ってくるか目安を知っておけば、返済計画も立てやすくなります。
では、その方法を解説していきます。
住宅ローン減税の目安額を計算するための3ステップ
それではここから住宅ローン減税の目安額の計算方法を解説します。
計算するためには、以下の3ステップになります。
①計算するための条件を決める
②2つ以上のシュミレーションサイトで計算する
③それぞれのシュミレーションサイトの金額を比較する
ではそれぞれのポイントを見ていきましょう。
①計算するための条件を決める
先ほどお伝えしたように、住宅ローン減税を計算するためには条件を設定しなければなりません。ご自分の状況に合わせて数字を設定しましょう。
○決めなければいけない条件
(1)年収(※源泉徴収票の支払額)
(2)入居年日
(3)扶養家族(※配偶者及び16歳以上の扶養家族)
(4)借入額
(5)借入金利
(6)返済期間
○シュミレーションの条件
ここでは仮に、以下の条件計算したいと思います。
(1)年収 →400万円
(2)入居年日→2017年10月
(3)扶養家族→1人
(4)借入額 →3000万円
(5)借入金利→1.36%
(6)返済期間→35年間
②2つ以上のシュミレーションサイトで計算する
シュミレーションの条件を決めたら、次はシュミレーションサイトで計算してみましょう。
シュミレーションサイトで計算する時は、1つではなく2つ以上のサイトで計算することをオススメします。「住宅ローン減税 計算」で検索すればいくつか出てきます。
ここでは、「価格.com」の住宅ローン控除(減税)シュミレーションと不動産住宅情報サイト「スマイティ」の住宅ローン控除シュミレーターを使って計算します。
サイトを開いたら、①で設定した条件を入力していきましょう。
③それぞれのシュミレーションサイトの金額を比較する
計算結果が出たら、それぞれの結果を比較します。2つ以上のサイトの計算結果を比較する理由ですが、それは入力ミスが無いかをチェックするためです。
2つのサイトで出た金額が大きく違うようであればどこかで入力ミスをしているかもしれませんので、再度計算し直してみてください。
それぞれのサイトに①で決めた条件を当てはめていくと、以下のような結果になりました。
「価格.com」の住宅ローン控除(減税)シュミレーション
→ 10年間の控除額 169万円(+すまい給付金30万円)
「スマイティ」の住宅ローン控除シュミレーター
→ 10年間の控除額 172.3万円
差異は約3万円なので、誤差の範囲内です。これが①で設定した条件での住宅ローン減税額です。(※ただし、あくまで目安なので注意しましょう。)
尚、価格.comの住宅ローン控除(減税)シュミレーションでは住まい給付金の金額も計算してくれるので、負担軽減額は199万円となっています。
この199万円の内訳は「10年間の控除額(169万円)+すまい給付金(30万円)」なので、混同しないように注意しましょう。計算結果を比較する時は、控除額だけを比べてください。
※この記事の計算結果は、2017年10月の住宅ローン減税制度をもとにして計算しています。
住宅ローン減税枠を計算するときの注意点。こんな説明をする住宅営業には注意!
住宅ローン減税額について質問すると、「3000万借りたとしたらその1%なので、300万円ですね。」と平気で答えてしまう住宅営業がいます。割と普通にいます。
これは完全に勉強不足です。住宅ローン減税なんて住宅営業にとって基礎中の基礎です。もしこんな説明をする営業であれば、その人には任せないほうがいいです。
その住宅会社を選ばないようにするか、その住宅会社自体は気に入ってるのであれば担当を替えてもらいましょう。
住宅ローン減税が存在する理由…
ちょっと話は飛びますが、住宅ローン減税制度があるってことは、国(政府)も住宅を所有することをオススメしているということなんですよね。
まぁそのつまり、「年金どうなるか分からないから、住むところぐらいは自分で確保してね!」ということなんでしょう。人生100年時代と考えると、早めに住宅購入はしておいたほうが良さそうですね。