「団体信用生命保険があれば万が一のときでも安心!」って聞いたけど、具体的にどこまで保障してくれるの?
こんにちは。丸本です。
家を建てて住宅ローンを組めば自動的に団体信用生命保険に入るので、主債務者が死亡、または高度障害になったときは住宅ローンの支払いがゼロになります(※フラット35除く)。
しかし、現在は死亡や高度障害時だけでなく、ガンや三大疾病まで保障してくれるプランもあります。
では、団体信用生命保険の保障範囲にはどんな種類があるでしょうか?
団体信用生命保険の保障範囲の種類
団体信用生命保険の保障範囲は、主に下記の4つです。
①死亡、高度障害のみ
②ガン保障
③三大疾病保障
④七大、八大疾病保障
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
①死亡、高度障害のみ
一般的な団体信用生命保険の保障範囲です。民間の金融機関の住宅ローンに加入した場合はほぼ強制的にこの保障はついてきます。保険料は金融機関が負担するため掛かりません。フラット35を選んだ場合は、別途保険料を払う必要があります。
②ガン保障
死亡、高度障害に加えて、ガン(上皮内ガンを除く)と診断されたときに住宅ローンがゼロになる保障です。日本人は、一生のうちにガンと診断される人が約2人に1人と言われています。そういった事情を含めると、ガン保障があったほうが安心かもしれません。
一般的に住宅ローン金利に0.1~0.15%程度を上乗せするとガン保障を付けられるようです。なお、銀行によってはガン保障の金利上乗せ分はゼロのところも。
③三大疾病保障
三大疾病保障は、ガン、脳卒中、心筋梗塞までが保障範囲となります。多くの金融機関が三大疾病保障までは用意しています。加入したい場合は住宅ローン金利に0.2~0.3%程度上乗せとなるようです。
④七大、八大疾病保障
七大疾病保障は、ガン、脳卒中、心筋梗塞の三つに、高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変の4つが追加されます。八大疾病保障にはさらに慢性膵炎(まんせいすいえん)が追加されます。加入したい場合は、住宅ローン金利に0.3~0.4%程度上乗せとなる場合が多いようです
実際にはこのほかにもユニークな保障はありますが、ベースとしてこの4つを押さえておけば充分です。
※保障を付けた際の金利の上乗せ分は金融機関によって異なります。詳細は金融機関にお問合せください。
団体信用生命保険の保障範囲、費用を比較するときの注意点
団体信用生命保険を比較する時は、補償範囲や費用だけでなく、住宅ローンの金利等の条件も含めて比較しましょう。
団体信用生命保険は、(ガン保障や三大疾病保障など)プランが同じなら金融機関によって保障範囲や条件が大きく異なることはありません。ただし、費用は別です。
例えばA銀行ではガン保障を付けるために住宅ローン金利に0.1%上乗せする必要があったとします。それに対してB銀行ではガン保障の上乗せ分はゼロ。
ガン保障の条件だけを比べると、B銀行のほうがトクに見えます。
しかし、例えばB銀行では保証料(金利上乗せ型)がA銀行より0.1%高かったりすると、
トータルで見たら条件は同じになります。
こういったこともあるので、住宅ローンを選ぶ時は金利や団信の費用だけでなく保証料や事務手数料等も含めて比較しましょう。
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いかがでしたか?
住宅ローンの団体信用生命保険の保障内容の種類について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?最後にポイントをまとめておきます。
○団体信用生命保険の保障範囲は主に「死亡、高度障害のみ」、「ガン保障」、「三大疾病保障」、「七大、八大疾病保障」の4つ。
○選ぶプランが同じなら、金融機関によって保障範囲が大きく異なることはあまりない。
○住宅ローンは団信の保障内容や条件だけで選ぶのではなく、金利や保証料等の条件も含めて比較する。
団信の保障内容をどこまで拡げるかは現在加入している生命保険、医療保険の内容によって変わってきます。保障内容が被っていると無駄なので、しっかり精査しましょう。