こんにちは。丸本です。
住宅ローンを借りるとき、変動金利か固定金利で悩んだ場合、やっぱり金利が安い変動金利を選びたくなりますよね。おそらく、銀行や住宅会社の担当から「金利が上がってきたら固定金利に借り換えすれば大丈夫ですよ~^^」と言われているはず。
でも、それだけだと“大失敗”する可能性があることをご存知ですか?
変動金利よりも固定金利が先に上がってしまう!?
まず、借り換えをするときは「最初は変動金利で借りて、金利が上がってきたら固定金利に借り換える」という場合がほとんど。
しかし、実は金利が上がる順番は固定金利→変動金利なんです。(なぜ固定金利から上がるのか、ややこしいのでここでは詳しくは説明しません。上がる順番だけ覚えとけば充分だと思います。)
つまり、「変動金利が上がってきた。そろそろ固定金利に…」と考えていても、そのときにはすでに固定金利も高くなっているということです。
変動金利を借りる予定の人が知っておくべきこと
ということは、変動金利を借りた人の最善の方法は、「固定金利の金利が上がる前に、変動金利から固定金利に借り換えること」となります。
ところがここで一つ問題が。それは固定金利が上昇するタイミングを計ることは実際にはかなり難しいということ。バブル景気のときもそうだったように、その時期が過ぎてから初めて「あのときは景気がよかった」と気づくからです。
あとになって、「金利が上がる直前のタイミングはあのときだった・・・」と確認することはできますが、実際にそのタイミングでは「今が金利が上がる直前のタイミングだ!」とは判断できないからです。
変動金利を借りようとしている人がやるべきこと
一番得する借り換えのタイミングを捉えるのは難しいことは分かって頂けましたでしょうか?ただ、「難しいから注意してね!」では何のアドバイスにもならないので、対策を2つ紹介します。
対策①やっぱり全期間固定金利にする。
「えぇ…」と思わないでください。(笑)全期間固定金利にしておけば、「金利が上がったらどうしよう…」と悩む必要は無くなります。昨今の歴史的低金利なら固定金利でも1%前後。月々の支払いに問題がなければ、充分に良い選択肢だと思います。
対策②最初は変動金利を選んで、「固定金利が○.○%」まで上がったら借り換える!」という基準を決めておく
タイミングを捉えるのが難しいのであれば、自分たちであらかじめ借り換えのタイミングと基準を決めておくという方法です。例えば、「金利1.3%くらいまでなら余裕あるけど、1.8%はきついかも・・・」ということであれば、間をとって「1.5%以上になったらすぐに借り換える」ということです。
もちろんこの方法では、そこからまた金利が下がったりして若干損する場合も。しかし、「金利が上がりすぎて支払いができない…」という最悪の事態は避けられます。
「できるだけ損したくない」という気持ちは誰にでもあると思います。しかし、最適なタイミングを捉えようとするとリスクが高くなる(金利が上がってしまう)のも事実。
実際に、日頃から住宅ローン金利のことばかりを気にして生活することは現実的ではありません。低い確率で100点を目指すより、高い確率で80点を狙うことをおすすめします。