こんにちは。丸本です。
住宅ローンっていつまでに返済し終わるべきかご存知ですか?答えは「基本は60歳」です。もちろんあなたのライフスタイルにもよるので、あくまで「基本」はということです。
なんで60歳まで返済を終えるべきなの?
ではなぜ60歳なんでしょうか?それは、定年退職が基本的に60歳だからです。つまり給与収入が無くなります。しかも年金の支給は65歳から…(※2016年12月25日現在)。
なんと、60歳から65歳の間は収入がゼロになる可能性もあるんです。というか何もしなければほぼ確実にそうなります。そんな状態になるのに、毎月7~12万程度の住宅ローン返済が残っていると、生活が大変です。
だから60歳までに住宅ローンを支払い終えておいたほうがいいということなんです。おそらくこれから家を建てようと思っているあなたなら、これぐらいのことはどこかで聞いたことありますよね?
人生の3大支出は「住宅ローン支払い」、「教育費」、「老後の生活費」
あなたの人生の中で特に大きくかかる支出は「住宅ローン支払い」と「教育費」と「老後の生活費」の3つです。もしファイナンシャルプランナーの勉強をしたことがあるなら聞いたことがあるかもしれません。
ここで大切なことは、大きく掛かる人生3大支出の時期ができるだけ被らないようにすることです。
上の図①を見れば分かるとおり、「住宅ローン支払い」を30歳から始めて60歳までに終えておけば、「老後の生活費」と被らないため、比較的余裕のある生活を送ることができます。
逆に家を建てる時期が遅くなり、40歳から住宅ローンを支払い始めて70歳までに終えるようにすると、「老後の生活費」と10年間被る期間が出てきてしまいます(図②)。この間、60歳から65歳までは給与収入も年金もないため、それまでの貯蓄や退職金を生活費に充てて暮らすことになります。
そんな状態のときに、月々7~12万の住宅ローンを支払っていくのはかなり重い負担になると思いませんか?
じゃあ住宅ローンの返済期間を20年にしたら?
図②のようにならないためには、住宅ローンの返済を20年以内で終えるという方法があります(図③)。確かにそうすれば「住宅ローン支払い」と「老後の生活費」は被らなくなります。
しかし、住宅ローンの返済期間を短くした分だけ、月々の返済額が大きくなってしまいます。そうなると今度は「住宅ローンの支払い+教育費」が重なる部分で負担の大きくなる期間が生まれてしまうんです。つまり、家を建てるべき時期が悪いと調整をしてもどこかにしわ寄せが来てしまうということです。
コントロールできるのは「住宅ローン支払い」
「住宅ローン支払い」、「教育費」、「老後の生活費」の人生3大支出の中で、唯一コントロールできるのは「住宅ローン支払い」だけです。
教育費は、いつ子供が生まれたかによって教大きく掛かる時期は必ずやってきます。また老後の生活費も「私は70歳まで働くから!」というつもりだったとしても、その時点で働く先があるか、必要収入が得られるかどうかは未知数です。
しかし、住宅の取得時期だけは自分たちで決めれますよね?25歳で支払いを始めようと思えばできますし、住宅ローンを35年返済で組んで余裕ができたから25年で返し終わることも可能です。
そうなると、下記の2点が当てはまる時期に家づくりを始めるのがベストです。
①60歳までに住宅ローンを完済する(もしくはできるだけ減らす)
②月々の支払いに無理が出ないように、支払い期間は25~30年返済くらいにする
(※それでも住宅ローンを組む時は35年にしましょう。長く借りて短くはできても、短く借りて延長は難しいからです。)
つまり、できれば35歳くらいまでには家を建てたほうがいいということです。もちろん収入や家づくりの予算、ライフスタイルにもよるので、すべての方が35歳までに…というわけではありません。
ただ、基本的に早いに越したことはありません。あなたが賃貸に住んでいるのであれば、少なくともその家賃分だけは早ければ早いほど得だからです。